2018/08/13 環境省
平成30 年8月10日(金)に、広島港で発見されたアリ(約100個体)について、専門家による同定の結果、8月13日(月)に特定外来生物であるヒアリ(Solenopsis invicta)と確認されましたので、お知らせします。
当該ヒアリは、広島県広島港国際コンテナターミナル出島地区のコンテナヤード内において広島県が実施した目視調査で発見されたものです。
確認された個体については、すでに全て殺虫処理し、確認地点周辺では、広島県により殺虫餌(ベイト剤)等を設置しています。
昨年6月の国内初確認以降、これまで国内でのヒアリの確認事例は8月13日(月)現在で 13都府県、計33事例です。
1.経緯
8/10 広島県が実施しているヒアリの調査で、調査業者が広島港国際コンテナターミナル出島地区のコンテナヤード内において目視調査を実施していたところ、ヒアリと疑われるアリを発見。発見場所周辺を調査したところ、さらにコンクリートの継ぎ目から出入りしているアリを発見。発見個体については全て殺虫処理を実施。
調査業者からの通報を受けた中国四国地方環境事務所が、調査業者から提供を受けたアリの写真を確認した結果、ヒアリである可能性が高かったため、同定のため専門家にサンプルを送付。
関係機関及び調査業者は発見場所及びその周辺に殺虫餌(ベイト剤)及びトラップを設置。
8/13 当該アリについて、専門家がヒアリであることを確認。
2.今回確認されたアリについて
広島港において確認されたアリは、ヒアリの働きアリ(約100個体)です。
3.今後の対応
コンテナヤード内で発見されたヒアリについては、直後の対応の結果、全ての個体が殺虫処理されました。また、発見場所及びその周辺では、殺虫餌(ベイト剤)及びトラップを設置しています。引き続き、発見場所周辺において目視及びトラップの設置による調査を実施します。
なお、中国四国地方環境事務所から、広島県、広島市、港湾管理者等に対しては、以下を依頼しています。
・今回ヒアリの確認があったことから、ヒアリが発見されたコンテナターミナル及びその周辺を利用する関係
者に、特定外来生物の付着・混入がないよう、点検等を適宜実施するよう依頼すること
・今後、環境省等が実施する調査に協力すること
4.疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。
多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。そのうえで、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取り扱いについて相談してください。
詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方」のP.9~11を参照して下さい。http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/boujonituite.pdf
<一般の皆様へのお願い>
ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」をご利用ください。
・受付曜日:7月~9月末は土日休日を含む毎日
(10月以降は火、木は休止)
・受付日時:午前9時から午後5時
・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110
ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
○今回確認されたヒアリ(広島県提供)
○今回ヒアリが確認された場所
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長 北橋 義明
室長補佐 八元 綾
専門官 深谷 雪雄
中国四国地方環境事務所野生生物課
課長 阿部 愼太郎
課長補佐 酒井 久文