「バルカー – 産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ」を設立

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2019-05-16 産業技術総合研究所

開発機能のエコシステム化により商品開発の加速/強化を目指す

ポイント

  • 産総研の化学分析・評価・診断技術とバルカーの素材・加工・サービス支援技術の融合によりイノベーションを推進

概要

国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」)と株式会社バルカー【社長 瀧澤 利一】(以下「バルカー」)は、2019年6月1日に、産総研 材料・化学領域内に「バルカー – 産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ」(以下「連携研究ラボ」)を設立します。 連携研究ラボでは、従来の技術を深掘りし、差別化する技術開発を行うだけではなく、産総研の保有する技術を幅広く活用し、バルカーのコア技術と組み合わせ、オープンイノベーションによる技術開発を行います。この協業を行うことで、バルカーのハード製品およびサービス(H&S)による、スピーディーな顧客ソリューションの最大化を目指します。さらに、安心・安全な産業界の活動を実現することで、広く社会に貢献してまいります。

「バルカー – 産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ」を設立

バルカー – 産総研 先端機能材料開発連携研究ラボのコンセプト

写真1

バルカー瀧澤社長(左)と産総研中鉢理事長(右)

写真2

左から:バルカー 能勢連携研究ラボ長、青木専務、瀧澤社長、
産総研 中鉢理事長、村山理事、陶山上席イノベーションコーディネータ

背景

IoT・AIなどの進展、地球規模での環境・経済の急速な変化・転換により、必要とされる技術・製品・サービスはますます多様化しています。企業が顧客ソリューションを提供し続けるためには、顧客も十分に認識できていない潜在的なニーズに対して、従来に比べより速く、より優れた差別化技術を構築する必要性が高まってきています。

連携研究ラボの体制

今回設立する連携研究ラボは、産総研のつくばセンター、九州センターの2カ所に拠点を置き、複数の研究領域からなる体制で、「エコシステム」な研究開発を実行します。産総研は分光分析法や質量分析法、データ解析法などを活用する分析・評価技術(つくばセンター)および、センシング・可視化による診断技術(九州センター)を保有しています。これらの技術と、バルカーが保有するモノとモノを繋ぎ漏らさないシール技術や、独自のサービス技術、フッ素樹脂を中心とした機能樹脂加工技術とを融合することにより、オープンイノベーションによる技術開発を行います。また、連携研究ラボにおいて両者の人材、技術を緊密に交流させることで、質の高い人材開発に取り組みます。

  1. 名称: バルカー – 産総研 先端機能材料開発連携研究ラボ
  2. 場所: 産総研 つくばセンター、九州センター
  3. 連携研究ラボ長: 能勢 正章(株式会社バルカー)

用語の説明

◆連携研究ラボ
企業のニーズに、より特化した研究開発を実施するため、その企業を「パートナー企業」と呼び、パートナー企業名を冠した連携研究ラボ(冠ラボ)を産総研内に設置している。パートナー企業は研究者・研究資金などを、産総研は研究者・研究設備・知的財産などの研究資源を提供し、パートナー企業からの出向研究者と産総研からの研究者が共同で研究開発に取り組んでいる
0107工場自動化及び産業機械0110情報・精密機器0705金属加工
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