食べ残しを使って化石燃料依存を低減

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2019/5/23 カナダ・ウォータールー大学

(Table scraps can be used to reduce reliance on fossil fuels)

・ ウォータールー大学が、食品廃棄物の自然発酵を利用した、生分解性化学物質を生成する新技術を開発。
・ 得られた生分解性化学物質は、エネルギー源、薬品やプラスチックバッグ等の様々な製品製造にも使用できる。
・ 北米では一人一年当たり毎年約 400kg の食品廃棄物を排出しており、廃棄物その大部分は埋立処理されている。これによる世界的な経済損失は一年当たり 1.3 兆ドルと推算される。
・ 微生物による嫌気性消化で生成するメタンの燃焼で発電する既存技術は、食品廃棄物を利用して環境負荷の低減を図るものだが、廃棄物の混合処理や廃水処理の高コストを考慮すると有益性に欠ける。
・ 新技術では、微生物と栄養分の混ざった液体である廃棄物の浸出水を汚物集合タンク内で収集・再循環することで、それらのコストを削減。タンク内で微生物が食品廃棄物を消化・分解して生成するカルボル酸塩は、化石燃料代替の代替として幅広く利用できる可能性を有する。
・ 既存技術に比してより安価で生産性が高いだけでなく、新技術は小中規模での利用に適するため、自治体が独自に同技術を導入することで中央の大型処理施設への食品廃棄物の長距離輸送を省略することも可能になる。
・ 4~5 年内の商用化を目指し、同技術の大規模試験を予定。
URL: https://uwaterloo.ca/news/news/table-scraps-can-be-used-reduce-reliance-fossil-fuels-0

(関連情報)
Bioresource Technology 掲載論文(アブスラクトのみ:全文は有料)
Food waste treatment with a leachate bed reactor: Effects of inoculum to substrate ratio and reactor design
URL: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0960852419305723?via%3Dihub

<NEDO海外技術情報より>

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1103廃棄物管理
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