2019-08-01
国立大学法人横浜国立大学
国立研究開発法人物質・材料研究機構
文部科学省ポスト『京』重点課題の一環として、横浜国立大学の大野かおる教授らは、NIMSの佐原亮二主幹研究員と共同で、航空機ジェットエンジンのタービンなどに使用されるNiAl合金の複雑な微細構造を様々なNiとAlの混合比に対して一切のパラメータを使用せずに物理の基本法則のみから正確に予測することに成功しました。
概要
文部科学省ポスト『京』重点課題の一環として、横浜国立大学の大野かおる教授らは、物質・材料研究機構の佐原亮二主幹研究員と共同で、航空機ジェットエンジンのタービンなどに使用されるNiAl合金の複雑な微細構造を様々なNiとAlの混合比に対して一切のパラメータを使用せずに物理の基本法則のみから正確に予測することに成功しました。これにより、計算機シミュレーションによる合成設計の道が初めて開かれました。この研究成果は、国際学術雑誌Nature Communicationsに2019年8月1日18時 (日本時間) にオンライン掲載されます。
プレスリリース中の図 : NiAl合金の様々な組成比 (Ni%) のシミュレーション結果 (1027 ℃)
掲載論文
題目 : A first-principles phase field method for quantitatively predicting multi- composition phase separation without thermodynamic empirical parameter
著者 : Swastibrata Bhattacharyya, Ryoji Sahara, and Kaoru Ohno
雑誌 : Nature Communications
DOI : 10.1038/s41467-019-11248-z