地球が見える 2019年

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「つばめ」が見つめる春の東京

2019-04-26  JAXA

2019年4月2日から5月10日にかけて、超低高度衛星技術試験機「つばめ」(※)は、イオンエンジンを用いて高度271.5kmを維持しながら光学センサSHIROPを用いて連日16時半ごろに、東京都心部の観測をしています(図1参照)。

例として、2019年3月26日~4月16日に撮像した新宿御苑近辺の日々の変化を図2に示します。

従来の光学観測衛星の多くは午前10時半頃に撮像しますが、「つばめ」は16時半ごろに撮像しているため、ビルや木の影が長く延びており、影からその形状を推定することができます。人の影が延びていることから、人の存在を確認することが可能となり、公園内の集客状況を推定することができます。また、北東にある駐車場の画像からは、車やバスの駐車台数を確認できます。

このような実利用的な観点以外にも、衛星画像を用いた美術研究をされている金沢美術工芸大学の鈴木浩之先生から『「影」が強調された「つばめ」画像は従来の光学センサが宇宙から捉えた画像と比較して表現の深みが増したと考えることができます。「つばめ」が私たちに与えてくれた地球外の視点は、従来の人工衛星が有する広い視野に加え、明暗法(キアロスクーロ)による立体感の強調により、大地に立つ人の存在をより明確に表現する機能を有しているといえます。』とのコメントを寄せていただいており、芸術的な観点での利用も期待されています。

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