統計情報可視化システムMESHSTATS実用化プロジェクトを開始しました。(2018年10月22日)

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2018/11/19  京都大学

佐藤彰洋 情報学研究科特定准教授らの研究チームはデータ分析の面から持続可能な社会の実現に貢献することが期待されるクラウド型の統計情報可視化システム「MESHSTATS」(メッシュスタッツ)の実用化プロジェクトを、京大オリジナル株式会社とともに開始しました。このMESHSTATSは、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(さきがけ)「ビッグデータ統合利活用のための次世 代基盤技術の創出・体系化」(※文部科学省の人工知能/ビッグデータ/IoT/サイバーセキュリティ 統合プロジェクト(AIPプロジェクト)の一環として運営)において開発が行われているものです。

一般に、大量のデータを用いたデータ分析においては、データを分析可能にするための準備作業に、全作業工程の80%程度を費やす必要があります。そのため、すぐに分析できる標準的なデータフォーマットに従ったデータを事前に十分量集め、必要に応じてデータを取り出すことができるようにすること(データレディネス)は重要かつ応用範囲の広い研究テーマです。

本研究チームは、このデータレディネスを最大限に高める方法として、標準的なデータフォーマットである「世界メッシュ統計データ」に着目しました。そして、異なる分野から集めた源データから半自動的に世界メッシュ統計データを生成し、データベースに蓄積し、統合利活用を可能とするMESHSTATSを開発しました。

MESHSTATSは世界規模でメッシュ統計をインタラクティブ分析できるため、それが広く利用されることにより、地域的な災害の社会経済的リスク予測や小売業の市場規模予測から、世界規模の問題をデータ駆動的に解決する基盤データの提供まで、さまざまな問題解決を実現する可能性を秘めています。

本プロジェクトでは、MESHSTATS実用化のための事業化案として、維持会員は維持費用を負担することでMESHSTATSのシステム利用権を得られるとともに、サポート企業とともに開催する講習会を通じて、システムの利用方法および、データの生成、システム構築の方法について講習を受け、独自アプリケーションを開発サービスすることができます。

MESHSTATSのシステム全体のイメージ

事業化のイメージ図(現在の構想であり、確定ではありません。今後の状況によって変更となる可能性があります。)

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