静岡県磐田市におけるアカカミアリの確認について

ad

2018/11/16  環境省

平成30 年11月13日(火)に、静岡県磐田市の事業者に搬送された貨物の梱包箱内で発見されたアリの死骸約100個体について、専門家による同定の結果、11月16日(金)に特定外来生物であるアカカミアリ(Solenopsis geminata)と確認されましたので、お知らせします。
当該アカカミアリは、インドネシアのジャカルタ港を出港し、清水港で陸揚げされ陸路にて磐田市の事業者に運ばれた梱包の箱の中で発見されたものです。
死骸が発見された地点周辺では、事業者において殺虫餌(ベイト剤)等を設置するとともに周辺を確認していますが、疑わしいアリは確認されませんでした。

1.経緯

9/27 インドネシアのジャカルタ港から当該荷物を積載したコンテナ船が出港。

10/12 清水港にコンテナを陸揚げ。

10/15 清水港から静岡県袋井市の物流事業者敷地にコンテナを陸送し、翌日、当該貨物をコンテナから荷下ろし。

11/2 当該貨物を磐田市の事業者へ搬入。

11/13 事業者が当該貨物の一つの梱包箱を開封したところ疑わしいアリの死骸約100個体を発見。

11/14 磐田市及び静岡県を通じ関東地方環境事務所に通報。事業者において発見地点周辺にベイト剤を設置するとともに周辺の確認を行ったが、疑わしいアリは確認されず。

11/16 当該アリについて、専門家がアカカミアリであることを確認。

2.今回確認されたアリについて

磐田市において確認されたアリは、アカカミアリの働きアリの死骸約100個体です。

3.今後の対応

環境省は引き続き、関係自治体等と協力して発見場所及び港等において、調査を実施し、殺虫餌(ベイト剤)やトラップを設置しています。疑わしいアリを発見した場合は速やかに殺虫処理するなどの防除を実施します。

4.疑わしいアリの発見時の対応について

疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。

<事業者の皆様へのお願い>

コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリ類がいるか等、状況を確認してください。

多数の生きたアリ類の集団がいる(予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて逃げ出さないよう静置してください。その上で、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナを目張りするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。

アリ類が少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。

詳しくは、環境省の「ヒアリの防除に関する基本的考え方」のP.9~13を参照して下さい。

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/fireant/boujonituite.pdf

<一般の皆様へのお願い>

ヒアリやアカカミアリと疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリやアカカミアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」をご利用ください。

・受付曜日:火、木を除く毎日(ただし12月29日~1月3日を除く)

・受付日時:午前9時から午後5時

・ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110

ヒアリの特徴などについては下記を参照してください。

「特定外来生物ヒアリに関する情報」

特定外来生物ヒアリに関する情報TOP | 環境省
ヒアリに関して、皆様から多くのご関心をお寄せいただいています。このページはヒアリに関する参考資料をまとめています。

○今回確認されたアカカミアリ

今回確認されたアカカミアリ

(静岡県提供)

○今回アカカミアリが確認された場所


連絡先
環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室
室長   北橋 義明
室長補佐 八元 綾
専門官  深谷 雪雄
関東地方環境事務所野生生物課
課長   横田 寿男
担当   田原 亮
ad

1903自然環境保全
ad
ad
Follow
ad
タイトルとURLをコピーしました