2026-07-01 ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)
オーストラリアのRMIT Universityの専門家は、2026年夏に欧州を襲った記録的熱波について、人為的な気候変動が極端な高温の発生確率と強度を著しく高めたと解説した。今回の熱波では多くの国で40℃を超える気温が観測され、夜間も気温が下がらないため熱中症リスクが増大し、医療機関や交通インフラ、農業など幅広い分野に深刻な影響が及んでいる。専門家は、高齢者や乳幼児、慢性疾患を持つ人々が特に危険にさらされるほか、都市部ではヒートアイランド現象によって被害がさらに拡大すると指摘した。また、単なる猛暑対策だけでなく、都市の緑化や日陰の確保、建築物の断熱性能向上、早期警報システムの整備など、気候変動への適応策を強化する必要があると強調している。さらに、こうした極端現象は今後より頻繁に発生すると予測されるため、温室効果ガス排出削減による気候変動の緩和と、社会・都市のレジリエンス向上を同時に進めることが不可欠であるとしている。欧州の熱波は、気候危機への対応を急ぐ必要性を改めて示す事例と位置付けられている。
<関連情報>
- https://www.rmit.edu.au/news/all-news/2026/jul/european-heatwave
- https://www.nature.com/articles/s41467-026-70723-6
都市の気温を下げるための都市林業は、3つの重大な課題に直面している
Urban forestry for cooler cities faces three critical hurdles
Thami Croeser,Mohammad A. Rahman & Arnab K. Ghosh
Nature Communications Published:12 March 2026
DOI:https://doi.org/10.1038/s41467-026-70723-6

Urban trees can protect city residents from extreme heat, but tree planting programs seldom provide sufficient shade where it is most needed. We synthesize evidence highlighting three rarely fulfilled prerequisites for the effective use of trees in heat adaptation.


