光で情報を書込み・読み込み・消去する透明タグ

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(Invisible tags: Physicists at TU Dresden write, read and erase using light)

2019/2/1 オランダ・ドレスデン工科大学(TU Dresden)

光で情報を書込み・読み込み・消去する透明タグ

・ TU Dresden が、50μm を下回る薄さの透明なプラスチック箔のタグに情報を記憶させる新技術を開発。
・ 透明なプラスチック箔のタグに有機発光分子を取り込んで、最初は不活性な状態のこれらの分子に紫外光を照射して発光させる。UV LED やレーザーライティングにより、一般的なレーザープリンターと同等の解像度でパターンをプラスチック箔にプリントして書き込むことができる。
・ 書込まれたパターンは紫外光照射で蓄光ステッカーのように発光して表示され、赤外光を照射することで完全に消去でき、再び新しいパターンを書き込むことができる。
・ プログラマブルなこのような透明タグの作動原理は、プラスチック箔の酸素分子の働きによるもの。プラスチック箔の酸素分子が発光分子から光エネルギーを奪う。
・ 紫外線がプラスチック層から効率的に酸素を取り除く化学反応を誘起して発光分子が活性化し、光が放出される。赤外光による不活性化のプロセスでは、プラスチック箔の温度上昇により酸素の浸透性が促進され、プラスチック層に再び酸素が充満する。
・ 同透明タグは、1 ㎡あたり 2 ユーロを下回る低コストであらゆるサイズに作製できる。バーコード、シリアルナンバーや住所等をオンデマンドで表示させるように隠しておく等、広範囲のアプリケーションが期待できる。また、ドキュメントのセキュリティーや偽造防止対策を新たなレベルに移行させる可能性もある。
・ 既存のバーコードステッカーよりも薄く製造できる同透明発光タグは、情報の記憶においてエレクトロニクスを超えるもので、現在のハイテクな情報交換ソリューションの代替となり得ると考える。
URL: https://cfaed.tu-dresden.de/press-releases-201/invisible-tags-physicists-at-tu-dresdenwrite-read-and-erase-with-the-use-of-light

(関連情報)
Science Advances 掲載論文(フルテキスト)
Programmable transparent organic luminescent tags
URL: http://advances.sciencemag.org/content/5/2/eaau7310

<NEDO海外技術情報より>

Abstract

A milestone in the field of organic luminescent labeling is reached, as fast and multiple (>40 cycles) printing of information onto any substrate in any size for very low costs is shown, resulting in rewritable high-resolution (>700 dpi) and high-contrast images. By making use of a simple device structure containing nothing but highly available materials, an ultrathin, flexible, and fully transparent layer stack was realized. Using light alone, any luminescent image can be printed into and erased from this layer contactless and without the need of any ink. Compared to existing approaches, the demonstrated concept represents a promising method for production of luminescent on-demand tags with the potential to supersede conventional labeling techniques in many ways.

0504高分子製品
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