人の”予約パターン”の中に普遍的な数理法則を発見~変動価格制の公正性評価の基準の確立へ~

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2023-09-29 京都大学

梅野健 情報学研究科教授、新谷健 同博士課程学生(研究当時:フォルシア株式会社社員)らの研究グループは、ホテル、レンタカー、美容院など様々な実際のブッキングカーブ(予約曲線)の中に、普遍的な数理法則―指数法則―が成立することを発見しました。これは、業種、市況に依らずに成り立ち、指数法則を特徴付けるパラメーターによって、逆にビジネス環境の中での競争力、顧客の特徴といった通常数値化することが困難な特性を定量化する新たなマクロ指標を構築できる可能性を示すものです。この数理法則の知見によって一般的な需給を調整する変動価格制の汎用型価格決定アルゴリズムを構築すること、および、この変動価格制の価格決定が公正であるか否かを本数理法則を基準にして初めて評価することが可能となります。

本研究成果は、2023年9月22日に、国際学術誌「Scientific Reports」にオンライン掲載されました。

人の”予約パターン”の中に普遍的な数理法則を発見~変動価格制の公正性評価の基準の確立へ~
研究コンセプト図

研究者のコメント

「ティコ・ブラーエが観測した惑星の運動の膨大な実データからケプラーが解読し、所謂ケプラーの法則を発見したのと同様に、現代においても協力パートナーから得られた膨大な実販売予約データから指数法則という普遍法則が出てきたことは大変驚きであると同時に新法則(“ABCDEF則”と覚えやすい名前を付けました。論文の英文タイトル参照)の発見の喜びがありました。」(梅野健)

詳しい研究内容について

人の“予約パターン”の中に普遍的な数理法則を発見―変動価格制の公正性評価の基準の確立へー

研究者情報

研究者名:梅野 健

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