シンガポール NTU が 3D プリントで洗面ユニットを一日で建築する技術を開発

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2019/5/22 シンガポール・南洋(ナンヤン)理工大学 (NTU)

 (NTU Singapore develops technology that can 3D-print a bathroom unit within a day)

https://youtu.be/CzkgNz8oxjU

・ NTU の Singapore Centre for 3D Printing)が Sembcorp Design and Construction および Sembcorp Architects & Engineers と共同で、洗面ユニットを一日以内に作製する 3D プリンティング技術を開発。
・ 3D プリンティングによるユニットの作製完了後、洗面台、シャワーや便器、排水や配管等の設備を取付け、プレハブ・バスルーム・ユニット(prefabricated bathroom unit: PBU)ユニットとして建設サイトで使用できる。PBU 製造速度の約 30%の向上と、PUB 重量の 30%の軽量化が期待できる。
・ シンガポールでは 2014 年以来、コンドミニアム・アパート用の Government Land Sale(GLS)サイトでの建設プロセスにて PBU の使用が義務化されている。同 3D プリンティング技術による PBU 作製では、製造時間の短縮(従来型 PBU では 2 週間を要した)に加え、輸送コスト、CO2 排出や廃棄物も低減できる。製造・格納のスペースも縮小し、さらに、オンデマンドによる製造で棚卸費・人件費の節約や、ロボットを用いた作業による職場の安全性の向上にも貢献する。
・ NTU を始めとする研究チームは、過去 4 年間においてホースやプリントノズルから噴射できる流動性と、急速に硬化して連続的に積層できる特殊なコンクリート材料の開発に取り組んできた。3D プリンティングの一貫した品質の確保に加え、最終製品では従来のコンクリートに匹敵する強度の獲得が必要。
・ 新コンクリート材料は、フライアッシュで作製したジオポリマーのようなグリーンな建築材料を含んだもの。同材料の硬化特性にノズルの流量を整合させるプリンティングと制御システムも新たに開発した。・ 3D プリンティングには 6 軸の KUKA ロボティックアームを使用。ミキサーにフィードしたコンクリート材料をロボティックアームの先端に取付けたノズルから噴射し、デジタルブループリントに従って積層する。
・ PBU の壁を W 格子形状にプリントすることで、材料使用量と重量を最大で 30%低減しながら最終構造に追加的な強度を付与。1.62m(縦)×1.5m(横)×2.8m(高さ)の PBU を 9 時間で、また 2m×2.6m× 2.8m の PBU を 12 時間でプリント・装備を完了。
・ より大型の PBU の試験では、Singapore Standard SS492: 2001 が定める強度と堅牢性を満たすことを確認。現在、PBU 認可の枠組みである Building Innovation Panel(BIP)の一部要件である吸水性と耐火性試験を実施中。
・ 同 3D プリンティング技術は、NTUitive を通じた Technology Disclosure より保護され、NTU と Sembcorp が共同で保有。トライアルに関する認可をシンガポール建築・建設庁(BCA)より取得中。ライセンシングまたはスピンオフ企業を通じた同技術の商用化を見込む。
URL: https://media.ntu.edu.sg/NewsReleases/Pages/newsdetail.aspx?news=58273781-2a75-4f9e966b-2d3b4b400055

(関連情報)

Sembcorp Design and Construction ウェブサイト
URL: http://www.sembcorpdc.com/

<NEDO海外技術情報より>

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