特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン アエロスパシアルAS350B(回転翼航空機)の事故[墜落](広島県神石郡神石高原町、令和4年8月15日発生)

2026-05-28 運輸安全委員会

 

2022年8月15日、ピースウィンズ・ジャパン所属のアエロスパシアル式AS350B型ヘリコプター(JA9727)が、広島空港から豊島場外離着陸場への人員輸送後、神石高原場外離着陸場へ向かう飛行中に行方不明となり、その後山中で墜落状態で発見された。搭乗していた機長1名は死亡し、機体は大破したが火災は発生しなかった。
事故原因は、場外離着陸場への進入中にエンジンで異音と右偏位を伴うサージ現象が発生し、機長が非常操作を実施した際、燃料流量制御を非常操作範囲へ動かしたことで燃料が過剰供給され、エンジン内部が異常高温となり部品の一部が融解、出力低下に至ったためと推定された。さらに、最初のサージ現象はエンジン・ブリード・バルブの一時的固着が関与した可能性がある。結果として、エンジン出力を維持できず墜落に至った。事故は、非常操作時の燃料制御挙動とエンジン機構異常が複合的に影響した航空事故と位置づけられる

 

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン アエロスパシアルAS350B(回転翼航空機)の事故[墜落](広島県神石郡神石高原町、令和4年8月15日発生)

<関連情報>

概要
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン所属アエロスパシアル式AS350B型JA9727は、令和4年8月15日(月)、広島空港から豊島場外離着陸場までの人員輸送を終えて、神石高原場外離着陸場に向けて飛行中、神石高原場外離着陸場の南東約500m付近で、行方不明となった。捜索救難の結果、山中において、墜落しているところを発見された。同機には機長のみが搭乗していたが死亡した。機体は大破したが、火災は発生しなかった。

原因
本事故は、同機が場外離着陸場に進入中、エンジンの異音及び右偏位を伴うサージ現象が発生して、非常操作を試みた際、エンジンが異常燃焼して出力が低下したため、墜落し、衝撃により機長が死亡し、機体が大破したものと推定される。
飛行中にエンジンが異常燃焼して出力が低下したことについては、非常操作によりフュエル・フロー・コントロールを非常操作範囲に操作した際、燃料が過剰に供給され、エンジン内部が高温となり構成部品の一部が融解したことによるものと推定される。また、エンジンの異音を伴うサージ現象の発生については、エンジン・ブリード・バルブが一時的に固着したことによる可能性が考えられる。

0300航空・宇宙一般
ad
ad
Follow
ad
タイトルとURLをコピーしました