個人エンブラエルERJ190-100ECJ重大インシデント[安全障害となる複数故障](新千歳空港南2.3kmの上空、令和元年12月23日発生)

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2023-03-30 運輸安全委員会

概要

報告書番号:AI2023-3-2
発生年月日:2019年12月23日
発生場所:新千歳空港の南2.3kmの上空、高度約240ft
航空機種類:飛行機
事故等種別の分類:(Occurrence Category)
SYSTEM/COMPONENT FAILURE OR MALFUNCTION (NON-POWERPLANT)
飛行の段階:(Phase of Flight)
航空機区分:大型機
型式:エンブラエル式ERJ190-100ECJ型
登録記号:B-3203
運航者:個人(SINO JET受託運航)
事故等種類:航空機の航行の安全に障害となる複数の故障
概要:
個人所属エンブラエル式ERJ190-100ECJは、令和元年12月23日(月)、機長ほか乗務員4名、同乗者19名、計24名が搭乗し、目的地である新千歳空港への最終進入中、気圧高度約240ft(対地高度約165ft)で複数の系統から電力供給を受けている操縦室内の全てのディスプレイ・ユニットの表示が一時的に消えた。同機はそのまま着陸した。
原因:
本重大インシデントは、同機が同空港への最終進入中、IDG2がGCU2の周波数異常の誤検出により電源系統から切り離され、その後、IDG1もGCU1の電圧低下の誤検出により電源系統から切り離されたことにより、2系統ある同機の主電源が2系統とも喪失したものと推定される。
両IDGが周波数及び電圧の誤検出で切り離されたことについては、これらの異常を誤検出する不具合を修正するための二つのSBで示されたGCUの改修が、いずれも未実施であったことが関与したものと考えられる。
死傷者数:なし
公表年月日:2023年03月30日
報告書(PDF):公表

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