2026-04-23 運輸安全委員会
本重大インシデントは、竜ヶ崎飛行場での連続離着陸訓練中に、操縦練習生が単独搭乗する航空機が離陸滑走中に滑走路を逸脱した事案である。機体は滑走中に意図せず浮揚し、その後再接地を試みたが、機首が左に偏向した状態で接地したため滑走路外へ逸脱し、草地で停止した。負傷者はなかった。
原因として、フラップが浮揚可能な状態にあったことに加え、エレベーターが機首上げ方向に動きやすい状況で操縦輪に引く力が加わり、機体が意図せず浮揚した可能性がある。また、接地時の方向修正において右ラダーペダルの操作量が不足し、偏向を修正できなかったことが影響したと考えられる。これらより、操縦操作の不適切さと機体状態の組み合わせが主因と推定される。
 スカイネットアカデミー セスナ172Sの重大インシデント[滑走路からの逸脱](茨城県龍ケ崎市 竜ヶ崎飛行場、令和6年8月5日発生)](https://tiisys.com/wp-content/uploads/2026/04/スクリーンショット-2026-04-23-162900-500x278.png)
<関連情報>
- https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/aircraft/detail.php?id=2401
- https://jtsb.mlit.go.jp/aircraft/rep-inci/AI2026-2-1-JA01DC.pdf
概要
同機は、令和6年8月5日(月)、操縦練習のため竜ヶ崎飛行場で連続離着陸訓練を実施中、着陸に続く離陸滑走時に滑走路を逸脱し、草地で停止した。
同機には、操縦練習生のみが搭乗していたが、負傷はなかった。
原因
本重大インシデントは、同機が、離陸滑走中に意図せず浮揚し、接地を試みたが、機首が左へ偏向した状態で接地したため滑走路を逸脱し、草地で停止したことにより自力走行ができなくなったものと推定される。
意図せず浮揚したことについては、フラップの位置が機体を浮揚させることができる状態にあったものと推定されることに加え、同機のエレベーターが機首上げ方向に動きやすい状況下で、何らかの理由により操縦輪に引く力が加わったことにより、同機が機首上げ姿勢となり浮揚した可能性が考えられる。
機首が左へ偏向した状態で接地したことについては、浮揚後、操縦練習生が右ラダーペダルを踏んだ際、踏み込み量が不足していたことによる可能性が考えられる。

