北極の冬季海氷域面積が広がりにくく 昨年に続き衛星観測史上最小を更新 ―衛星搭載マイクロ波放射計による長期北極海氷モニタリング―

2026-04-17 国立極地研究所,宇宙航空研究開発機構

国立極地研究所と宇宙航空研究開発機構は、衛星観測に基づき2026年の北極冬季海氷域面積が観測史上最小を更新したと発表した。最大面積は2026年3月13日に約1376万km²で、前年記録をさらに下回った。長期的にも減少傾向(年約4.4万km²減)が続いている。要因として、オホーツク海やバフィン湾などで気温上昇と風の影響により海氷の南下が抑制されたことが挙げられる。特にオホーツク海では2月以降に海氷が減少へ転じ、全体の拡大を阻害した。観測には衛星「しずく」のマイクロ波放射計AMSR2が用いられ、今後は後継のAMSR3による観測強化が予定されている。海氷減少は気候システムに連鎖的影響を及ぼす可能性があり、継続的監視の重要性が強調された。

北極の冬季海氷域面積が広がりにくく 昨年に続き衛星観測史上最小を更新 ―衛星搭載マイクロ波放射計による長期北極海氷モニタリング―
図1:北極海氷域面積の年間最大値の変化(1979年から2026年までの48年間)。2026年は3月13日に年間最大面積の1376万平方キロメートルを記録し、年間最大面積としては最も小さい値となった(赤丸)。海氷域面積の計算には5日平均の確定値を使用した。青色実線:長期変化傾向(約4.4万平方キロメートル/年)。

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