ハイブリッドクラウド環境における インターネットブレイクアウトを実現する「NXconcierge」…

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インターネットブレイクアウトを可能とするソフトウェア「NXconcierge」を提供開始

2020-02-13    富士通株式会社

当社は、オンプレミスとクラウドのハイブリッドクラウド環境において、データセンター経由でクラウドサービスにアクセスするといった従来のネットワーク構築に対し、データセンターを介さず、お客様の各拠点からインターネットを通じて直接クラウドやSaaSへアクセスするインターネットブレイクアウトを可能とするソフトウェア「FUJITSU Network NXconcierge(エヌエックスコンシェルジュ、以下 NXconcierge)」を2月13日より提供開始します。

「NXconcierge」は、サポート対象となるルータやスイッチなどのネットワーク機器のオプション機能として、Office 365だけでなく、Box、G Suiteなど、お客様それぞれのSaaSへのアクセスに必要な、パソコンなどの端末への設定情報の生成および配信を他社に先駆け自動化し、インターネットブレイクアウトの即時適用を可能とします。加えて、同機能を「FUJITSU Managed Infrastructure Service FENICSビジネスSDNサービス powered by NXconcierge」として、データセンターやクラウドとお客様各拠点をつなぐ回線サービスや、様々な脅威へ対応したクラウド型セキュリティサービスなどの各種FENICSサービスとともに提供することで、お客様のネットワーク構築から運用までをトータルに支援していきます。

当社は、今後も、今回提供する商品をはじめとした、ネットワークサービスやソリューションの機能拡充やラインナップ強化を通じて、お客様に最適なネットワーク環境を提供し続けます。

背景

近年、お客様の働き方改革や業務の効率化の動きが高まり、クラウドや、オフィス文書作成、スケジュール、オンライン会議などビジネスに必要な機能が集約されたOffice365やG Suite、セキュアなファイル共有が可能なBoxなどのSaaSが急速に普及しています。これらを利用したインターネット通信のさらなる急増に伴い、インターネット通信の出入り口であるデータセンターなどへのトラフィックを集約するといった従来の方法では、ネットワーク帯域のひっ迫やネットワーク機器の性能不足が発生し、クラウドやSaaS利用のパフォーマンス低下によるビジネスへの影響が大きな課題となっています。

解決策として、データセンターなどを経由せず、利用者のいる拠点から直接クラウドやSaaSへのアクセスを実現するインターネットブレイクアウトが期待されていますが、利用者端末のネットワーク設定やクラウドサービス側のネットワーク環境の変化に随時対応するための運用などの負荷が障壁となっていました。

「FUJITSU Network NXconcierge」の特長

当社は、インターネットブレイクアウトのスムーズな導入・運用を可能にする「FUJITSU Network NXconcierge」を提供し、ハイブリッドクラウドでの快適なICT利用を支援していきます。

  1. ネットワーク機器や利用者端末の設定情報の生成や配信を自動化し、スピーディーな導入と運用負荷を軽減

    「NXconcierge」は、ネットワーク機器や端末側への設定情報生成および配信を自動で行うことで、お客様のクラウド上での新しいサービスの追加やサーバ環境の変化にスピーディーに対応し、利用者の各拠点から直接インターネットを通じてクラウドやSaaSにアクセスさせるインターネットブレイクアウトの即時適用を可能とします。また、クラウドやSaaSのアクセス先情報の定期的な収集と更新まで自動で行うため、導入後の運用負荷も大幅に軽減します。

     

  2. 専用のネットワーク機器とポータルサイトで端末情報を可視化し、セキュリティリスクの早急な対処を可能に

    「NXconcierge」は、資産管理ソフトやネットワーク管理ソフトがない環境でも、サイバー攻撃でマルウェアに感染した端末の種類や場所を特定し、その場で迅速に対応することができます。また、ポータルサイトからその情報を確認し、接続位置確認・切り離し処理までの一連の対応を迅速に行うことで、感染拡散のリスクを大幅に低減します。ここで使われる端末の情報は、本製品に対応した専用のルータ「Si-Rシリーズ」やスイッチ「SR-Sシリーズ」などに搭載されている当社独自技術(特許出願中)の端末可視化機能により、ルータやスイッチの通信性能に影響を及ぼすことなく、抽出されます。

今後の展望

当社は、今後、「NXconcierge」のサポート対象機器や機能を順次拡充していくとともに、企業ネットワークにおいて、接続性、迅速性、セキュリティ、簡便性の4つの要素の重要性を唱えた「CASE-Tetra(ケーステトラ)」(注1)のコンセプトに基づくネットワークサービスやソリューションなどの提供を通じて、セキュリティを担保したお客様の多様な働き方の実現や製造現場の様々な機器をつなぎ、それらのデータを活用する次世代ものづくりなどに貢献していきます。

提供価格(標準価格、税別)および提供開始時期

「NXconcierge」

「FENICSビジネスSDNサービス powered by NXconcierge」

「NXconcierge」のサポート製品一覧 (2020年2月13日現在)

※サポート製品の詳細については【関連リンク】「FUJITSU Network NXconcierge」をご参照ください。

販売目標

2022年度末までに売上60億円(当社の決算期は3月末日です。)

商標について

記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

以上

注釈

注1 CASE-Tetra:
当社が提唱する企業ネットワークのあるべき姿を描いたコンセプトで、これからの企業ネットワークにおいて、お客様のさらなるICT活用にとって重要であるが相反する4つ(Tetra)の要素「Connected、Agility、Security、Easy Empowerment(CASE)」が調和・全体最適化されつつ成長していくべきと考え、お客様が取り組む様々な分野のICT活用シーンを将来にわたり連続的に見据えながら企業ネットワークをマイグレーションしていく過程で、自社テクノロジーとナレッジおよびエコシステムによるソリューションを提供していくこと。

紹介URL:https://www.fujitsu.com/jp/products/network/case-tetra/

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