新しい浄水技術を開発 (New Water Filtration Method Devised)

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2019/3/21 アメリカ合衆国・タフツ大学

・ タフツ大学が、水から油や油混合物を目詰まり無く迅速に分離する、低コストろ過膜技術を開発。
・ 石油等で汚染された水による野生生物や環境への長期的な悪影響が懸念され、現在は現場での燃焼処理、ブーム(オイルフェンス)やスキマー等の機械デバイスや吸着剤の利用で対処しているが、これらの方法は高価な上、特に石油流出が大量の場合には充分な効果が得られない。
・ ろ過はシンプルでエネルギー効率の良い水処理方法で、石油流出処理の効果的な方法となり得ると考える。分離膜は比較的安価で再利用が可能であり、ろ過技術には広い設置面積が不要。
・ 新開発のろ過膜材料は、撥水と親油の両特性を備えた睡蓮の葉をモデルに、界面化学と形態学のエンジニアリングにより開発。蝋質の葉表面のナノ構造によるテクスチャーが微細なポケットに空気を閉じ込め、水の高い表面張力の働きで水と葉の表面の接触を回避して水滴を形成する。
・ ろ過膜で一般的に使用されるポリマー母材であるポリフッ化ビニリデン(PVDF)と機能性ポリマー (PFDMA)を混合し、電界紡糸技術で同ろ過膜材料を作製。ナノファイバーのランダムな織りが空気を閉じ込めて水の浸透を可能な限り低減させ、オイリーな有機物質がフッ素ポリマーの膜を滑り抜ける。機能性ポリマーを調整することで、ろ過膜の働きを変えることができる。
・ 同ろ過膜では、機能性ポリマーの効果により、何も添加しない PVDF 膜に比して最高で 17 倍速く油と有機物質を目詰まりなくろ過する。長期的な産業規模のアプリケーションでの利用が期待できる。
URL: https://now.tufts.edu/articles/new-water-filtration-method-devised

(関連情報)
Applied Polymer Materials 掲載論文(フルテキスト)
Superoleophilic, Mechanically Strong Electrospun Membranes for Fast and Efficient Gravity-Driven Oil/Water Separation
URL: https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsapm.8b00279

<NEDO海外技術情報より>

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