台風から線状降水帯へターゲットを拡大、東シナ海での水蒸気観測を開始 ~九州地方への水蒸気流入を捉え、線状降水帯の予測精度向上をめざす~

2026-06-11 沖縄科学技術大学院大学

NTT、沖縄科学技術大学院大学(OIST)、気象庁気象研究所は、台風に加えて線状降水帯の発生メカニズム解明を目的とした海上観測を2026年度から本格化する。
◆2025年度には沖縄周辺海域で自律型海上観測機器やブイを用いて複数の台風を観測し、気圧低下や風速変化、海面水温低下などを捉えた。これらのデータを活用した予測実験では、海洋内部の熱量や海面水温変化を考慮することで台風強度予測の精度向上が確認された。2026年度は観測範囲を東シナ海まで拡大し、九州地方の線状降水帯形成に重要な暖かく湿った空気の流入、すなわち水蒸気輸送を直接観測する。海上の水蒸気観測データは不足しており、線状降水帯予測精度向上の大きな課題となっているため、本研究はその解決を目指す新たな試みである。また、沖縄周辺では引き続き台風観測を実施し、発生・発達過程の理解と進路・強度予測の高度化を進める。
◆将来的には気球とLPWA通信を活用した低コスト観測網も導入し、大気と海洋の相互作用を高精度で把握することで、防災・減災に資する極端気象予測の実現を目指す。

台風から線状降水帯へターゲットを拡大、東シナ海での水蒸気観測を開始 ~九州地方への水蒸気流入を捉え、線状降水帯の予測精度向上をめざす~
図1 取り組みイメージ

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1702地球物理及び地球化学未分類
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