2018/07/31 JAXA
現在、「きぼう」日本実験棟船内において冷却水の微少なリークが発生しています。
現時点で「きぼう」の運用に支障はないと判断し、実験を計画どおり進めています。
今後、リーク箇所の特定を行い、適切なリーク処置を行う予定です。
7月18日16時頃、「きぼう」熱制御システムのデータから、「きぼう」船内の冷却水系統からのリークが疑われる事象を確認しました。
20日時点で、18日からの2日間で0.09リットルの漏れが起きていることを確認しています。
(一日あたり0.05リットルのリーク)。
発生時点からのリーク総量は約0.4リットルで、現在一日あたり0.025~0.030リットルのリーク量で安定しています。
宇宙飛行士による確認の結果、熱制御システムの一部である熱交換器出口の配管に水滴が付着していたため、リーク箇所は当該付近と推定しています。現在、具体的な箇所の特定を進めており、特定次第、リーク箇所の補修を行う予定です。
この冷却水のリークによる他のシステム機器・実験機器への影響はなく、現在、計画どおり「きぼう」利用を進めています。
なお、現時点でのタンク内の冷却水残量から少なくとも2.5カ月は「きぼう」の利用・運用に影響はなく、また、必要に応じて宇宙飛行士による冷却水の補充も可能です。