2018-05-10 国土地理院
全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2018年3月下旬から2018年4月下旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が、東日本の広い範囲で見られます。
火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。
- 別紙1 全国 (PDF形式:524KB)
- 別紙2 北海道地方 (PDF形式:205KB)
- 別紙3 東北地方 (PDF形式:224KB)
- 別紙4 関東・中部地方 (PDF形式:301KB)
- 別紙5 近畿・中国・四国地方 (PDF形式:584KB)
- 別紙6 九州地方 (PDF形式:408KB)
- 別紙7 沖縄地方 (PDF形式:181KB)
トピックス
- 4月9日に発生した島根県西部の地震(M6.1、最大震度5強)に伴い、小さな地殻変動が観測されました。(別紙8)
- 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙9)
- 浅間山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙10)
- 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」の隆起及び「硫黄島2」の南向きの変動が続いています。(別紙11)
- 霧島山周辺では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線での伸びが継続していましたが、3月6日から7日にかけて急激な収縮が観測されました。その後、再び霧島山を挟む基線での伸びが継続しています。だいち2号の干渉SARによると、4月19日に噴火が発生した硫黄山南部及びその西側約300mにおいて、局所的に約15cmの隆起とみられる変動が見られました。このうち西側の変動は、4月23日には南西側と北東側に拡大しました。これらの変動は、4月30日には小さくなっています。(別紙12)
- 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」、「鹿児島福山」-「隼人」等の基線で伸びや「桜島」の隆起が継続しています。(別紙13)
- 薩摩硫黄島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙14)
- 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙15)
補足説明
- 全国の1年間の地殻変動(2017年4月下旬から2018年4月下旬まで、別紙16)からは、以下のような傾向が見られます。
- 東北から関東・中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
- 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
- その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧
- 別紙8 島根県西部の地震(4月9日 M6.1)前後の観測データ (PDF形式:193KB)
- 別紙9 草津白根山周辺の地殻変動 (PDF形式:416KB)
- 別紙10 浅間山周辺の地殻変動 (PDF形式:539KB)
- 別紙11 硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:815KB)
- 別紙12 霧島山周辺の地殻変動 (PDF形式:1.5MB)
- 別紙13 桜島周辺の地殻変動 (PDF形式:593KB)
- 別紙14 薩摩硫黄島周辺の地殻変動 (PDF形式:221KB)
- 別紙15 口永良部島周辺の地殻変動 (PDF形式:215KB)
- 別紙16 全国の地殻変動(水平)-1年間- (PDF形式:506KB)
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 測地観測センター 地震調査官 黒石 裕樹 測地観測センター 地殻監視課長 真野 宏邦 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 矢来 博司
関連サイト