アカギヘリコプター ベル212(回転翼航空機)の事故[荷つり作業中における地上作業員の負傷](福島県南会津郡檜枝岐村、令和7年9月2日発生)

2026-06-25 運輸安全委員会

令和7年9月2日、アカギヘリコプター所属ベル212型ヘリコプター(JA9617)は、福島県檜枝岐村・尾瀬ヶ原で木道整備工事用資材の機外吊り下げ輸送を実施中、荷下ろしのため降下していたつり荷が地上誘導員に接触し、誘導員が負傷した。事故調査の結果、誘導員は足場の悪い場所でつり荷に近い位置を後退しながら機体を誘導していたため、地面の穴に足を取られて転倒し、降下中のつり荷と接触したことが原因と推定された。また、誘導員が危険な位置で誘導を続けた背景には、会社の安全教育で具体的な誘導手順や注意事項について十分な理解が得られていなかったことに加え、危険を認識した機長による注意喚起が誘導員へ適切に伝わらないまま作業が継続されたことが関与したと考えられた。本事故は、外部懸吊作業における安全教育、地上誘導方法、乗員と地上作業員間の確実な意思疎通の重要性を示した事例である。

アカギヘリコプター ベル212(回転翼航空機)の事故[荷つり作業中における地上作業員の負傷](福島県南会津郡檜枝岐村、令和7年9月2日発生)

<関連情報>

概要
アカギヘリコプター株式会社所属ベル式212型JA9617は、令和7年9月2日(火)、福島県南会津郡檜枝岐村の尾瀬ヶ原で、木道整備工事に伴う物資輸送のため、機外につり下げた物資を荷下ろしするために降下中、同機を誘導していた地上作業員が転倒し、つり荷と接触して負傷した。

原因
本事故は、足場の悪い環境において、つり荷に近い位置で後退しながら同機を誘導したため、誘導員が地面の穴に気付くことができずに足を取られて転倒し、降下してきたつり荷が接触し、負傷したものと推定される。
誘導員がつり荷に近い位置で同機を誘導したのは、誘導員が同社の安全教育で具体的な誘導手順や誘導時の注意事項についての情報や理解を十分に得られなかったことに加え、危険を感じた機長からの注意喚起が誘導員に正しく伝わらないまま、資材の輸送が継続されたためと推定される。

0300航空・宇宙一般
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