ブラックプラスチックから再生可能エネルギーを作る

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2019/7/8 英国・スウォンジー大学

ブラックプラスチックから再生可能エネルギーを作る
(Research shows black plastics could create renewable energy)

Black plastics create renewable energy

・ スウォンジー大学が、食品のパッケージング等で使用されるプラスチックをリサイクルして電線用の材料を作製する技術を開発。
・ 含有する炭素、水素や酸素の量と配列により、様々な種類のプラスチックが作られる。プラスチックは極めて高純度な化学物質であるため、これらの 3 種類の元素に分解後、異なる配列で結合することで、カーボンナノチューブ(CNT)等の高価値な材料の作製が可能。
・ チキンワイヤー(亀甲ワイヤー)を筒状にしたような CNT の炭素配列では、伝熱性と導電性が同時に得られる。これらのエネルギーの用途に応じた制御と適切な量の使用が重要。
・ ナノチューブは、タッチスクリーンディスプレーの導電フィルム、発電するフレキシブルな電子機器や 5G ネットワークのアンテナ等、幅広く利用できる材料。アメリカ航空宇宙局(NASA)は、木星探査機のジュノー(Juno)で電気ショック防止に使用している。
・ 今回、調理済み食品(レディーミール)や果物・野菜の容器として使用される、リサイクルが困難なブラックプラスチックで試験を実施。同プラスチックから取り出した炭素によりボトムアップでナノチューブ分子を構築し、小規模な実証モデルにて同ナノチューブを使用して電球に送電した。
・ CNT は、世界の送電と配電において約 8%の電力損失の原因となっている、電線の過熱や劣化の課題に対処できる。
・ 廃棄プラスチック材料から高純度炭素による電線を作製するとともに、ナノチューブ材料の電気性能の向上と出力増加を図り、3 年以内の大規模な利用への展開を目指す。
URL: https://www.swansea.ac.uk/press-office/latestresearch/researchshowsblackplasticscouldcreaterenewableenergy.php

(関連情報)
Journal of Carbon Research 掲載論文(フルテキスト)
Chemical Recycling of Consumer-Grade Black Plastic into Electrically Conductive Carbon Nanotubes
URL: https://www.mdpi.com/2311-5629/5/2/32/htm

<NEDO海外技術情報より>

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