スズベースのペロブスカイト太陽電池を開発

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2019/6/24 英国・サリー大学

サリー大学研究者らがスズベースのペロブスカイト太陽電池を開発 (Surrey researchers clear runway for tin based perovskite solar cells)

Solar cell

・ サリー大学が、スズの使用により有毒な鉛の含有量を低減したペロブスカイト太陽電池を開発。

・ 比較的新しい材料のペロブスカイトは、太陽電池材料として現在主流のシリコンに比して安価で太陽光の吸収効率により優れる。ペロブスカイトを溶液処理したインクを使用したロール

・ツー・ロールプリンティング等の技術により、効率的で薄く(半透明)フレキシブルな太陽電池が作製できるため、壁掛けパネルから窓ガラスまで、シリコン太陽電池では不可能な様々な利用方法が可能。

・ しかし、ペロブスカイトは有毒な鉛を含むため、環境への配慮から同材料の性能を維持しながら毒性を低減する手法が研究されている。

・ 同大学は、無毒性のスズの使用により銅含有量を 50%低減したペロブスカイト太陽電池を作製。その微調整によりシリコン太陽電池のような赤外光の吸収能力を獲得した。

・ また、鉛のみのセルとスズを混合したセルを積層すると、シリコン太陽電池のエネルギー変換効率を超えることを確認した。スズベースのペロブスカイト太陽電池は環境に優しく効率的な太陽光パネルを低コストで提供する次なる技術と考える。

URL: https://www.surrey.ac.uk/news/surrey-researchers-clear-runway-tin-based-perovskitesolar-cells

(関連情報)

Journal of Materials Chemistry 掲載論文(アブストラクトのみ:全文は有料)

Tin(IV) dopant removal through anti-solvent engineering enabling tin based perovskite solar cells with high charge carrier mobilities

URL: https://www.repository.cam.ac.uk/handle/1810/293286

<NEDO海外技術情報より>

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