2019-03-15 JAXA
平成31年1月18日に打ち上げられた「小型実証衛星1号機」(RAPIS-1)に搭載した一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構の実証テーマ「グリーンプロペラント推進系」(GPRCS)のスラスタについて、軌道上での作動が確認されました。
毒性が低いHAN(ヒドロキシルアンモニウムナイトレート)系の推進薬を用いたスラスタとして、世界で初めての宇宙での実証となります。
これまで使用している宇宙機の推進システムの推進薬ヒドラジンは、毒性が高く、万が一の外部への漏えい時に危険であるという課題がありました。GPRCSは、低毒性で扱いやすい「グリーンプロペラント推進系」を用いた画期的な推進システムです。
今後も、軌道上における運用で、推力比や累積噴射時間、回数などの性能確認を行っていきます。
- 宇宙システム開発利用推進機構「JAXA小型実証衛星1号機(RAPIS-1)に搭載した当機構開発の実験装置 初期運用結果」
- 「革新的な低コスト・低毒の推進システムで世界の宇宙産業に切り込む」
イプシロンロケット4号機シーケンスCG映像
- 最後にGPRCSの噴射イメージ図があります!
イプシロンロケット4号機シーケンスCG映像