「電気自動車(EV)」だけじゃない?「xEV」で自動車の新時代を考える

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2018-08-21

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自動車産業では、近年、大きな技術革新の波が訪れています。そんな大きな変化に対応すべく、日本でも、2018年4月から「自動車新時代戦略会議」が開催されています。自動車産業のトレンドと不確実性をしっかりと見据えつつ、世界のイノベーションをリードし、環境問題などの解決に積極的に貢献していくために、新たな戦略を打ち出そうとしています。

自動車に起こっている劇的な変化のうち、エネルギー分野に大きく関わってくるのが、電力を動力源のすべてもしくは一部として利用する「電動化」です。さまざまなエネルギー問題の解決に役立つ可能性があることからも、大きな注目が集まり、世界中の国や企業が参入して開発競争が繰り広げられています(「電気自動車(EV)は次世代のエネルギー構造を変える?!」参照)。今回は、電気自動車(EV)をはじめとする自動車の電動化について、考える際のポイントを整理してみましょう。

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新時代の自動車は「ツナガル化」「自動化」「サービス化」「電動化」する

いま自動車産業に起こっている変化の潮流は、大きくまとめると、「ツナガル化(Connectivity)」、「自動化(Autonomous)」、「利用シフト、サービス化(Shared&Service)」、「電動化(Electoric)」の4つです。この潮流は、自動車を新しい姿へと変化させるにとどまらず、自動車産業の構造をも大きく変えようとしています。

「ツナガル化(Connectivity)」「自動化(Autonomous)」「利用シフト、サービス化(Shared&Service)」「電動化(Electoric)」を示した図です。

このうち、動力源の電動化への期待が高まっているのには、たとえば以下の理由があります。

リストアイコン エネルギー安全保障上のさまざまな課題をはらむ石油への依存度を低減できる
リストアイコン CO2の排出量を抑制することができるため、温暖化対策に役立つ
リストアイコン 搭載する蓄電池によって、次世代の電力網を構成する要素としても利用できる

近年、電池の技術が急速に進化するなどの技術的変化、また「パリ協定」で示された「2℃目標」に基づく「脱炭素」を求める動きなどを受けて(「今さら聞けない『パリ協定』 ~何が決まったのか?私たちは何をすべきか?~」参照)、電動化に関する開発競争はさらに激化しています。

自動車の電動化を考えるポイント①「xEV」~日本の電動化は世界最高水準

ただし、ひとくちに「自動車における動力源の電動化」といっても、完全に電気のみで走る車やほかの動力源と組み合わせて走る車、あるいは電気の供給方法などによって、「電動化」の種類は多様であることに注意する必要があります。

●BEV(Battery Electric Vehicle)
バッテリー(蓄電池)を搭載し、そこから得た電気を動力源にして走行する。これまで「電気自動車(EV)」と呼ばれていたものは一般的にこれを指す。バッテリー内の電気は充電スタンドや自宅に設置したコンセントなどから充電する。●HEV(Hybrid Electric Vehicle)
ハイブリッド電気自動車。2つの動力源を持つ「ハイブリッドカー(HV)」のうち、バッテリーから得られる電気とガソリン(もしくはディーゼル)で走るもの。車内部のガソリンエンジンが発電機を動かすことで電気を得る。●PHEV/PHV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle/Plug-in Hybrid Vehicle)
プラグイン・ハイブリッド(電気)自動車。電気とガソリンで走るHEVに、外部から充電できるBEVの特性を組み合わせたもの。●FCEV/FCV(Fuel Cell Electric Vehicle/Fuel Cell Vehicle)
(水素)燃料電池自動車。水素と酸素の化学反応によって電気を発生させる「燃料電池」を搭載しており、その電気で走行するもの。水素はステーションで補給する。

諸外国では、このような自動車をまとめて「xEV」という総称で表すようになっています(日本語では「電動車」)。BEVだけが「電動化された自動車」ではないのです。

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