令和元年12月の地殻変動

スポンサーリンク

2020-01-14 国土地理院

全国の地殻変動概況

 別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2019年11月中旬から2019年12月中旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。東日本の広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
 火山周辺では、硫黄島において大きな地殻変動が見られます。

トピックス
  • 2018年秋頃から四国西部のGNSS観測で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2019年6月頃から停滞しているように見えます。この変動は、豊後水道周辺のフィリピン海プレートと陸のプレートの境界深部における長期的ゆっくりすべり(スロースリップ現象)によるものと推定されます。(別紙8)
  • 草津白根山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙9)
  • 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」では隆起が継続しています。「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で北西向き、「硫黄島2」では南向きの変動が継続しています。(別紙10)
  • 西之島では、だいち2号によるSAR干渉解析結果によると、火砕丘の東側、北西側及び北東側に堆積した溶岩等の範囲が見られます。また、火砕丘の北東側及び南東側で収縮とみられる衛星から遠ざかる変動が見られます。さらに、火砕丘の東側で堆積した溶岩の経時変化等によるとみられる最大数10cm程度の複雑な変動が見られます。一連の噴火活動に伴い、西之島の東側、北西側及び北東側で溶岩等によるものとみられる地形変化が見られ、海岸線まで到達しています。(別紙11)
  • 阿蘇山周辺では、阿蘇山を取り囲む基線で、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙12)
  • 霧島山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙13)
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む「鹿児島郡山」-「鹿児島福山」、「鹿児島福山」-「隼人」等の基線でわずかな伸びが見られます。また、桜島島内の基線では「鹿児島3」-「桜島」の基線等でわずかな伸びが継続し、「桜島」では隆起の傾向が見られます。(別紙14)
  • 薩摩硫黄島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙15)
  • 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙16)
補足説明
  • 全国の1年間の地殻変動(2018年12月中旬から2019年12月中旬まで、別紙17)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 東北から関東・中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧
問い合わせ先
国土交通省国土地理院
〒305-0811 茨城県つくば市北郷1番
測地観測センター      地震調査官     黒石 裕樹   
測地観測センター      地殻監視課長    真野 宏邦   
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢来 博司