2019-07-25 JAXA
今年の7月は本格的な梅雨空が続いたため、関東地方を中心に記録的な日照不足になっており、野菜などの農作物への影響が懸念されています。気候変動観測衛星「しきさい」および気象衛星「ひまわり8号」による観測データからも、昨年に比べて今年の日射量が少なくなっている様子が分かりました。
図1は、「しきさい」による2018年(左)と2019年(右)の7月上旬(1日から10日までの10日間)で平均した日本周辺域の光合成有効放射(地表に到達する日射の内、植物の光合成に使われる波長域を積算したもの。単位Ein/m2/day)の空間分布を示しています。今年の関東周辺の光合成有効放射は、去年と比べて半分程度に小さくなっていることが分かります。
図1 気候変動観測衛星「しきさい」による2018年(左)と2019年(右)の7月上旬(1日から10日までの10日間)平均の光合成有効放射(単位Ein/m2/day)。