スマホでらくらく水管理できる圃場水管理システム「WATARAS(ワタラス)」

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戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「次世代農林水産業創造技術」

2018/03/16 農研機構

水稲栽培において、労働時間の約3割を占める水管理は、分散した水田を多数管理する大規模農家にとって大きな負担となっています。農研機構農村工学研究部門では、内閣府総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が推進する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の「次世代農林水産業創造技術」において、スマートフォンやPCでモニタリングしながら遠隔操作や自動で給水と排水を制御できる国内初の水田の水管理システムを開発しました。このシステムを利用することにより、ユーザーはどこにいても経営する水田の水位や水温などのデータを閲覧することができ、予め設定した水位に応じて自動で水管理をすることが可能です。実証圃場では、水管理にかかる労働時間が約80%削減し、出穂期から収穫までの用水量を約50%削減することができました。
このたび、株式会社クボタケミックスは、本システムを圃場水管理システム「WATARAS(ワタラス)」と名付け、3月より先行販売の受付けを開始しました。先行販売の規模は、圃場の給排水装置に取り付けられる電動アクチュエータ(子機)300台、携帯電話通信網を行う中継器(親機)50台とし、ユーザー要望を聞き入れて更なる改良や対策並びに生産体制を整えて次年度内の本格販売を予定しています。

圃場水管理システム「WATARAS」の概要

水田の給水バルブと排水口にインターネット通信機能とセンシング機能を付加した制御装置を追加することで、給水バルブと排水口を遠隔及び自動で制御できるシステムです。これにより、日々の水まわりや給排水操作がなくなるため、水管理労力の大幅な軽減に貢献します。

 

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