2021-08

0300航空・宇宙一般

シルバーエアーボンバルディアBD-700-1A10型重大インシデント[機内気圧の異常な低下](那覇空港の北北東約92km、令和2年2月20日)

同機がFL400を飛行中に両方の空調装置(PACK)が停止したことにより、機内の気圧の異常な低下が発生したものと推定される。両方のPACKが停止したことについては、運航乗務員が燃料循環装置のスイッチを操作するつもりで誤って両方のPACKのスイッチを「OFF」にしたことによるものと推定される。
1202農芸化学

植物のアンモニウム毒性の原因を解明~将来の高CO2環境に適した作物の開発に期待~

高濃度のアンモニウム塩の施肥による植物の生育阻害(アンモニウム毒性)が、プラスチド型のグルタミン合成酵素による過剰なアンモニウムの同化によって起こることを発見した。
1702地球物理及び地球化学

メジャーライトの高温高圧実験に初めて成功

超高温超高圧の状態において、地球を構成するザクロ石の一種であるメジャーライトと呼ばれる鉱物の超音波伝播速度の測定実験に成功した。この実験は、地球のマントル遷移層(地球の表面の下、深さ410 kmから660 kmの領域)の底に相当する、約18万気圧、1700℃の超高温超高圧の条件下で行われた。
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1701物理及び化学

乱れた量子系における粒子数揺らぎと量子もつれの成長則を発見

乱れたポテンシャルを持つ1次元格子上の自由フェルミ粒子系における量子ダイナミクスを理論的に調べ、「系の一部分に含まれる粒子数の揺らぎ」と「量子もつれ」の成長が、古典系の界面成長で知られている「動的スケーリング」で特徴づけられることを明らかにした。
1200農業一般

3Dプリントで和牛の”サシ”まで再現可能に ~金太郎あめ技術のテーラーメイド生産でたんぱく質危機を救う~

和牛肉の組織構造を設計図に、3Dプリントで筋、脂肪、血管の線維組織ファイバーを作製して束ねることで、複雑な和牛肉の構造をテーラーメイドで作製できる技術を開発した。
0501セラミックス及び無機化学製品

透過光量を制御する液晶材料の熱安定性を向上~構造変化の耐久性を高め調光ガラスなどの実用化に進展~

透明と白濁の切り換え繰り返しで高い耐久性をもつ液晶と高分子の複合材料を開発した。ガラスのメンテナンス保証期間(10年程度)に相当する回数で温度変化を繰り返しても持ちこたえる耐久性向上を達成し、実用化の目途がついた。
1701物理及び化学

すばる望遠鏡の星空ライブカメラが捉えたペルセウス座流星群

2021年のペルセウス座流星群は、8月12日早朝 (ハワイ時) に極大を迎えた。今年は極大日から2日も過ぎた13日の午後10時過ぎ (ハワイ時) から、予想以上に多くの流星が流れ始めた。すばる望遠鏡に導入され、試験運用が始まった全天カメラに、13日の突発現象を含むペルセウス座流星群の様子が捉えられていた。
1700応用理学一般

アルマ望遠鏡科学観測サイクル8への観測提案は過去最大に

2021年10月に開始されるアルマ望遠鏡科学観測「サイクル8 」は、これまでで最も競争率の高いサイクルのひとつとなった。観測提案の総要求時間数は、提供可能な時間数に比べて12mアレイで6倍、アタカマコンパクトアレイ(ACA、愛称モリタアレイ)で約5倍に達した。新しく分散型審査システムが導入され、大規模観測計画を審査する審査員も含めて、1,000人を超える研究者の参加があり、この数も過去最大。
1203農業土木

農業用水路の摩耗量測定システムをアップグレード~操作性一新、扱いやすく~

農業用水路表面の摩耗量を高精度に測定する装置をコンパクトにして現場作業を効率化するとともに、摩耗量を計算するまでの手間を大幅に省略する解析用プログラムを作成した。
1900環境一般

日本の2000年から2015年の窒素収支を解明~持続可能な窒素利用の実現に向け基礎情報を提供~

日本の全ての人間活動と環境を対象に2000年から2015年の窒素収支を解明し、大気や水域への窒素排出の実態を明らかにした。国民一人当たりの廃棄窒素は年間41~48 kgで、同時期の世界平均の約2倍であることや、廃棄窒素の発生量に対して環境に排出される反応性窒素は1/3程度に抑えられていることなどが明らかになった。
1702地球物理及び地球化学

南大洋の温暖化が引き起こした氷期における大西洋深層循環の急激な変化

大西洋深層循環の変化は、氷期における急激な気候変動を引き起こしたと考えられていますが、南大洋の温暖化がその引き金となっていた可能性を指摘した。
0403電子応用

微小な熱流によるナノスケールスキルミオンの駆動に成功

絶縁体中の直径約60ナノメートルの磁気渦「スキルミオン」のクラスターを微小な熱流によって駆動させることに成功した。廃熱を利用するグリーン情報技術への応用に向けた電子デバイスの開発につながるものと期待。
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