房総半島沖のプレート境界面のゆっくりすべり(スロースリップ)現象と推定
2018/06/12 国土地理院
概要
房総半島の電子基準点観測データに、平成30年6月5日頃から、通常とは異なる地殻変動(非定常地殻変動)が検出されました。これまでに検出された非定常地殻変動は大きいところで約1cmです。
この変動は、房総半島沖のフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界面で発生している「ゆっくりすべり(スロースリップ)現象」によるものと推定されます。
なお、この非定常地殻変動は現在も継続しているとみられます。このため、今回得られた解析結果はあくまでも暫定的なものであり、今後のデータの蓄積、精査により、情報が更新される可能性があります。
国土地理院では、引き続き、この非定常地殻変動を注意深く監視していくこととしています。
添付資料
房総半島での非定常的な地殻変動(暫定) (PDF形式:196KB)
問い合わせ先
国土交通省国土地理院 地理地殻活動研究センター 地殻変動研究室長 矢来 博司 測地観測センター 地震調査官 黒石 裕樹 測地観測センター 地殻監視課長 真野 宏邦
関連サイト
房総半島沖では、1996年5月、2002年10月、2007年8月、2011年10月、2014年1月に同じような場所でゆっくりすべりが発生したことが、電子基準点の観測データで確認されています。