2026-06-01 フラウンホーファー研究機構
ドイツのFraunhofer Institute for Integrated Circuits(IIS)は、ドローン群(スウォーム)を効率的かつ高信頼に制御するための分散型メッシュネットワーク技術を開発している。従来、多数のドローンは携帯通信網や基地局を介した中央集権型(スター型)通信で制御されていたが、災害時などに通信インフラが損傷すると情報共有が困難になるという課題があった。新技術では、各ドローンがBluetoothなどの低消費電力通信を用いて相互接続され、基地局なしでもドローン同士が直接通信できるモバイルアドホック・メッシュネットワークを構築する。各機体は定期的に自身の存在情報(ハートビート)を送信し、データを隣接ノードへ中継しながら目的の機体まで伝達するため、一部の通信経路が失われてもネットワーク全体の機能を維持できる。これにより、建設現場の監視、洋上風力設備の点検、災害時の捜索救助などで、複数のドローンが協調して柔軟に任務を遂行できるようになる。研究チームは既にシミュレーションで有効性を確認しており、現在は市販ハードウェアによる実証を進めている。

Multiple drones communicate with one another in a decentralized mesh network, making a mobile phone mast unnecessary.© Manuel Schrauth, Fraunhofer IIS
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