2026-11-03 英国研究イノベーション機構(UKRI)
英国の研究チームは、CERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)に設置されたLHCb実験装置を用いて、極めてまれな素粒子崩壊現象の存在を示す証拠を初めて捉えた。対象は、ボトム(beauty)クォークを含む中性B中間子(Bd)が、2個のミュー粒子に崩壊する現象で、約100億回に1回しか起こらないと予測されている。1984年から続く探索に対し、2024年にアップグレードされた検出器によって衝突データの収集速度が従来の最大5倍に向上。さらに、機械学習による粒子識別と背景事象の除去を組み合わせ、2024~2025年のデータと過去の実験データを解析した結果、統計的有意性3.2シグマの証拠を得た。これは発見を宣言する基準の5シグマには達していないが、素粒子の標準模型を精密に検証し、未知の粒子や新しい力の存在を探る重要な成果である。

Wide view of the LHCb experiment at CERN. Credit: CERN
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