2026-11-02 フラウンホーファー研究機構
ドイツのフラウンホーファー通信・情報処理・人間工学研究所(FKIE)は、海中センサーや自律型無人潜水機(AUV)を相互接続し、海中と海上の間でデータを伝送する水中音響通信ネットワークを開発した。水中では電波が減衰するため、Wi-FiやGPSなどの通常の無線通信が利用できず、音波による通信が必要となる。しかし、通信距離が約10kmになるとデータ伝送速度は毎秒200ビット未満となり、海面や海底からの反射、温度・塩分濃度の変化も通信を妨げる。研究チームは、海底センサーノード、移動式AUV、海上の通信ブイを組み合わせ、環境に応じて通信速度や送信出力、経路を自動調整するネットワークを構築した。独自のGUWALデータ形式とGUWMANET通信プロトコルを採用し、わずか128ビットのパケットによる効率的な情報伝送を実現。実海域試験では約90%のパケット配送率を達成した。海洋インフラ監視、パイプラインや洋上風力発電設備の保護、機雷探知、海洋環境観測などへの応用が期待される。

© Fraunhofer FKIE
Communication technologies are tested during a sea trial.
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