2022-11-04 京都大学
図 a開発したGaN系フォトニック結晶レーザーの模式図。b 出射されたレーザー光の遠視野像。ワット級の出力で、拡がり角~0.2°の極めて狭い青色レーザー光が確認されました。
電子工学専攻の野田進 教授、DE‐ZOYSA Menaka 講師、石崎賢司 特定准教授、スタンレー電気株式会社の江本渓研究員、小泉朋朗研究員らのグループは、青色で動作する窒化ガリウム(GaN)系フォトニック結晶レーザーの高出力・高ビーム品質レーザー発振に成功しました。この結果は、自動車・航空機等の電動化・軽量化に必要不可欠な銅や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)のレーザー加工、金属3Dプリンター、車載用光源等の高輝度照明、水中(海中)LiDAR等、幅広い応用に向けた極めて重要な成果であると言えます。
本成果は、2022 年 10 月 7 日に、英科学誌 Communications Materials(Nature 系オンライン雑誌)に掲載されました。
研究者情報
野田進
DE‐ZOYSA Menaka
石崎賢司
書誌情報
タイトル
Wide-bandgap GaN-based watt-class photonic-crystal lasers
(ワット級ワイドバンドギャップGaN系フォトニック結晶レーザー)
著者
Kei Emoto, Tomoaki Koizumi, Masaki Hirose, Masahiro Jutori, Takuya Inoue, Kenji Ishizaki, Menaka De Zoysa, Hiroyuki Togawa and Susumu Noda
掲載誌
Communications Materials