2022-06-21 国土地理院
概要
2022年6月19日15時08分頃に発生した石川県能登地方の地震（M5.4、最大震度6弱）について、だいち2号の観測データを使用し、SAR干渉解析を行いました。
その結果、この地震によるノイズレベルを超える地殻変動は見られません（図1、2）。
2020年11月22日～2022年6月19日（図2）、2020年11月8日～2022年6月5日の解析結果（図3）には、 2020年11月からの隆起を伴う地殻変動が含まれている可能性があります。
SAR干渉解析結果 【速報】
図1 2022年5月23日～2022年6月20日の解析結果
図2 2020年11月22日～2022年6月19日の解析結果
図3 2020年11月8日～2022年6月5日の解析結果
| 1回目観測日 2回目観測日 |
衛星進行方向 | 電波照射方向 （照射方位） |
観測 モード |
入射角 （中心） |
地理院地図への リンク |
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| 図1 | 2022年5月23日 2022年6月20日 |
北行 | 左（西） | 高分解能 | 32.5° | |
| 図2 | 2020年11月22日 2022年6月19日 |
北行 | 左（西） | 高分解能 | 55.2° | |
| 図3 | 2020年11月8日 2022年6月5日 |
南行 | 右（西） | 高分解能 | 36.3° | |
解析：国土地理院 原初データ所有：JAXA
※今回の結果は速報であり、より詳細な分析等により、今後内容が更新されることがあります。
※干渉SAR の精度は一般的には数cm 程度とされています。また、衛星の観測条件が異なる場合、同じ地殻変動であっても、解析結果の見え方に違いが生じます。
※観測データは、地震予知連絡会SAR解析ワーキンググループを通して、JAXAから提供されたものです。
※対流圏遅延補正には、気象庁数値予報格子点データを使用しています。
〇参考資料
SAR 干渉解析の原理（PDF 形式：880KB）
非干渉（砂をまいたようなざらざらした模様）とは
衛星進行方向と電波照射方向による見え方の違い（PDF形式：100KB）
国土地理院の干渉SAR ホームページ
SAR 干渉画像の誤差
添付資料
資料 「だいち２号」観測データの干渉解析による石川県能登地方の地震（2022年6月19日）に伴う地殻変動(2022年6月21日発表）（PDF形式：285KB）
資料 「だいち２号」観測データの干渉解析による石川県能登地方の地震（2022年6月19日）に伴う地殻変動(2022年6月20日発表）（PDF形式：330KB）
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問い合わせ先
国土地理院測地部 宇宙測地課長
