2019/2/27 アメリカ合衆国・国立再生可能エネルギー研究所 (NREL)
(NREL Pioneers Cleaner Route to Upcycle Plastics into Superior Products)
・ NREL が、プラスチックのアップリサイクル方法を新たに開発。PET ボトルプラスチックとバイオベース化合物の化学的結合により高価値の繊維強化プラスチック(FRPs)を作製する。
・ 同手法で作製した FRPs は原料の PET の 2 倍超の価値を有し、石油由来の標準的な FRPs に比して 2 倍の強度と繊維ガラスへのより優れた接着力を備える。
・ 現在のリサイクルのほとんどが、経済的なインセンティブに欠けるダウンリサイクリングであることに加え、米国では年間 2 千 6 百万トンの PET が生産されているが、そのうちの僅か 30%が PET ボトルとしてリサイクルされている。
・ このような背景において、今回開発の技術はプラスチックの再利用の経済的インセンティブを高める、米国の循環型材料経済社会実現に向けた飛躍的な進展であると考える。
・ さらに、同技術のプロセスは石油ベースの FRPs の標準的な製造プロセスに比してエネルギー効率的で有害性も低い。同 FRPs の供給網の分析を実施し、石油由来の FRPs 製造プロセスに比してエネルギーの大幅な節約と温暖化ガス排出削減効果を確認した。
・ 同研究結果は、世界中のリサイクルの取組を支援する、プラスチックを長寿命な高性能材料にアップリサイクルする持続可能な手段の実現のための重要な一歩と考える。
URL: https://www.nrel.gov/news/press/2019/nrel-pioneers-cleaner-route-to-upcycle-plasticsinto-superior-products.html
(関連情報)
Joule 掲載論文(フルテキスト)
Combining Reclaimed PET with Bio-based Monomers Enables Plastics Up
<NEDO海外技術情報より>