うっ血性心不全を検知するトイレシート商品化の準備が完了

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2019/3/5 アメリカ合衆国・ロチェスター工科大学 (RIT)

 (Toilet seat that detects congestive heart failure getting ready to begin commercialization)

Researcher holds toilet seat with sensors attached to it.

・ RIT のスピンオフ企業の Heart Health Intelligence が、トイレシート型の心血管モニタリングシステムを開発。アメリカ食品医薬品局(FDA)による認証取得後に商品化・全米展開を予定。

・ 米国では毎年新たに 100 万件のうっ血性心不全が診断されている。同システムにより、退院後自宅に戻った患者の状態のモニタリングが可能になる。

・ 同トイレシート型システムは患者の再入院率の低減を目指すもので、病院が購入して患者が退院する際に支給し、自宅に戻った患者の心拍数、血圧、血中の酸素レベル、体重、心臓の拍動一回当たりの拍出量をモニタリングする。アルゴリズムによるそれらのデータ分析後、症状の悪化があれば高度実践提供者に通知。心臓専門医にも報告が届き、介入の必要性を判断する。

・ 退院後 30 日以内にうっ血性心不全患者の 25%、90 日以内には 45%が再入院しており、メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)は心疾患患者の再入院に対して病院にペナルティーを課している。再入院率の全米平均では、患者 150 人の再入院に対して年間約 50 万ドルがかかる。

・ このような患者 150 人に同社が同システムを支給した場合のコストは 20 万ドルとなるため、病院は一年以内に初期投資額の 2 倍超を節約できると考える。

・ 同システムは、患者が自覚する前に症状の悪化を検知し、迅速なデータ分析により専門医による介入を容易にし、再入院の必要性を回避する。

・ 現在、同システムの製品化に向けて、追加的資金の獲得やネットワーキング、治験や前臨床試験を進めている。

URL: https://www.rit.edu/news/toilet-seat-detects-congestive-heart-failure-getting-readybegin-commercialization

(関連情報)

JMIR mHealth and uHealth 掲載論文(フルテキスト) In-Home Cardiovascular Monitoring System for Heart Failure: Comparative Study

URL: https://mhealth.jmir.org/2019/1/e12419/

<NEDO海外技術情報より>

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