2019/6/19 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL) (ローザンヌ工科大学)
カーボンニュートラルな燃料実現への一歩
(Carbon-neutral fuels move a step closer)
・ EPFL が、CO2 を高効率で CO に還元する、鉄原子を使用した触媒を開発。
・ CO は様々な合成燃料やプラスチック等において不可欠な要素。同大学の Laboratory of Inorganic Synthesis and Catalysis (LSCI)では、大気中の CO2 捕獲・リサイクルによるカーボンニュートラルな燃料の産生方法を研究する。
・ 金等の貴金属による触媒が現在主流となっているが、新触媒では鉄原子を使用して CO への変換効率約 90%を達成。貴金属触媒に匹敵する機能を実証。新触媒の活性の理由と作動状態を台湾大学の X 線吸収分光法で調査した。
・ 本研究結果は実験的であるが、新たなアプリケーションの可能性を拓くものと考える。また、蓄電池や水素生成技術と組み合わせて、余剰の再生可能エネルギーを需要と供給のギャップを橋渡しする製品に転換することも可能。
URL: https://actu.epfl.ch/news/carbon-neutral-fuels-move-a-step-closer/
(関連情報)
Science 掲載論文(アブストラクトのみ:全文は有料)
Atomically dispersed Fe3+ sites catalyze efficient CO2 electroreduction to CO
URL: https://science.sciencemag.org/content/364/6445/1091
<NEDO海外技術情報より>