2019-07-12 国土地理院
国土地理院は、GPSや準天頂衛星システム等を使っていつでも・どこでも・誰でも簡単に正確な標高がわかる社会の実現を目指しています。その基盤となる標高の基準を構築するため、航空機による重力値の測定 (航空重力測量)を開始します。
- 現在、標高は東京湾平均海面を0mとして水準測量で決められています。GPSや準天頂衛星システム等の衛星測位で正確な標高が決まると、スマートフォンやドローンなどでも簡単に標高がわかる※ようになるほか、測量の効率化、公共工事等での生産性の向上、災害時の迅速な復旧・復興などの効果が期待できます。
※ スマートフォン等のアプリ側での対応が必要となります。
- 衛星測位で標高を決めるためには、日本全国の重力データを用いて標高の基準を構築することが必要ですが、現在の重力データには、山岳部や沿岸海域に空白域がある、観測時期が古いなどの課題があります。これを解消し日本全国の均一で高品質な重力データを測定するため、航空重力測量を今年度から4年間にわたり実施します。航空機による全国の重力測量(離島を除く)は国内では初めての取組です。
- 航空重力測量の開始にあたり、以下のとおり出発式を執り行います。当日は、10時からメディア向けに、使用する航空機や機材の紹介を予定しております。
日時:令和元年7月22日(月)11時00分~11時30分
場所:調布飛行場 共立航空撮影株式会社 調布格納庫前
(東京都三鷹市大沢5丁目21番13号)
※ 当日取材を希望される方は、7月19日(金)12時までに、問い合わせ先までご連絡ください。
なお、飛行場敷地内につき、一般の方のご来場は出来ませんので、ご了承ください。
参考資料
問い合わせ先
国土交通省国土地理院
測地部 測地技術調整官 矢萩 智裕
物理測地課長 越智 久巳一
課長補佐 栗原 忍