2019-06-17 農研機構
小ギクの生産現場では、大規模化に向けた効率的な生産体系の確立が課題となっています。こうした課題に対し、県では、需要期の安定出荷と作業の省力化を図るため、スマート農業の導入を進めることにしており、今年度から2年間、男鹿・潟上地区園芸メガ団地において実証試験を実施します。
ここでは、ほ場づくりから収穫・調整までのスマート農業一貫体系について、動画を交えながら情報提供します!
※本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:花B01、課題名:先端技術の導入による計画的安定出荷に対応した路地小ギク大規模生産体系の実証)」(実施主体:国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施しています。
第1回 スマート農機によるほ場準備と定植作業
◎本実証の概要
◎機械の特徴~ほ場準備~
この機械では、畝(うね)立て、施肥、マルチ張りを一度に行うことができます。畝部分のみに施肥するため、慣行の全面施肥に比べ3割の肥料の削減が期待できます。
さらに、トラクターに装着したGPS制御装置により、まっすぐな畝を容易に作ることができます。
◎まっすぐな畝づくりに成功
GPSを活用することで、まっすぐな畝づくりができました。それだけでなく、従来必要だった作業前の印付けが不要となったことから、作業の省力化につながりました。
◎機械の特徴~移植作業~
マルチに穴をあけ、定植と同時にかん水も行うことができる機械です。株間の間隔も設定可能で、適正な栽植密度に調整することができます。
◎移植作業が行われています
移植作業は、1名が機械に乗って操作し、1~2名の補助者が苗を補充しながら作業を行っています。
こちらも、条間、株間ともに設定どおりの精度で定植できました。延べ作業時間は(人数×作業時間)は、手植えと比較して約7割削減されました。
◎作業の動画はこちら
取材協力:男鹿・潟上地区園芸メガ団地利用組合
◇記事編集◇
秋田県 農林水産部 園芸振興課 果樹・花き班 高橋 宏彰
秋田県 秋田地域振興局 農林部 農業振興普及課 担い手・経営班 佐々木一総
◇ページ管理◇
秋田県 農林水産部 農林政策課 企画・広報班 長井 拓生