マッシュルーム廃菌床はバイオ製品に革新をもたらす豊富な資源

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2019-01-21 欧州連合(EU) CORDIS

 (Mushroom compost: a rich source of bio-product innovation)

・ EU と産業による官民パートナーシップである Bio-based Industries Joint Undertaking (BBI JU)による『BIORESCUE』プロジェクトでは、マッシュルームの収穫後の廃菌床(spent mushroom compost)を有用な生理活性物質やバイオ製品に転換する技術を開発中。
・ 環境に優しい肥料や殺虫剤、化石燃料由来のコーティングを代替する天然の薬品カプセル等を同プロジェクト下で作製。これらの製造プロセスでは、農場からの廃菌床がリサイクル可能で有用な副生物となり、雇用の創出や農業部門への投資により経済的利益を農家に提供する。
・ 欧州におけるマッシュルームの年間生産量は約百万トンにものぼり、収穫量 1 トンあたり約 3 トンの菌床を排出。廃菌床は輸送費や廃棄処理費をかけて収集されており、農家にとって大きな経済的・物流的課題となっている。
・ 世界最大のマッシュルーム生産企業の Monaghan Mushrroms 社(アイルランド)が同社の設備を持続可能で効率的なバイオリファイナリーに改良し、有用な有機成分を抽出・転換する同プロジェクトの新しい廃棄物転換システムを最初に実施。
・ 同システムでは、バイオマス原料の組成を迅速に分析する数学的なモデリング手法の利用により、バイオリファイナリーにて廃菌床の液体・固体部分や麦わら等の他のバイオマス原料から有機物を抽出する。
・ 大学、研究所や革新的な中小企業等の同プロジェクトのパートナーらが、抽出した有機物について、転換プロセスの各段階で有用な資源を生成するカスケード利用に重点を置いた最先端のアプリケーションを開発する。
・ 例えば、リグニンは無毒性のポリマー膜に転換され、薬品のカプセルやコーティングやバイオ殺虫剤や肥料の散布を高度に制御する生分解性の担体として使用できる。
・ 同プロジェクトは、マッシュルーム廃菌床を有用な物質に転換する可能性を提供し、マッシュルーム産業の循環経済への移行を支援するもの。大量のバイオマス廃棄物を排出する他の農業での同プロジェクトの方法論適用も視野に、同プロジェクトが開発したバイオベース製品は様々な化石燃料ベースの製品を代替してマッシュルーム農家や原料・設備のサプライヤーの新たな収入源を創出する。
URL: http://ec.europa.eu/research/infocentre/article_en.cfm?artid=49877

(関連情報) BIORESUCE プロジェクトウェブサイト
URL: https://biorescue.eu/project/

<NEDO海外技術情報より>

The BIOrescue project aims to provide a solution by creating a novel biorefinery concept for mushroom compost, transforming it into valuable bio-based products such as bio-pesticides, biodegradable nano-carriers for drug or fertiliser encapsulation, and bio-based horticultural fertilisers.

The concept will be developed for a conventional mushroom farm in Ireland that will be retrofitted to become a sustainable and efficient biorefinery. To strengthen the competitiveness of the novel biorefinery concept, project partners will conduct economic and environmental impact assessments of the newly developed processes and bio-based products.

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