平成30年7月の地殻変動

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2018/08/08  国土地理院

平成30年7月の地殻変動

全国の地殻変動概況

別紙1~7は、国土地理院が全国に展開している電子基準点等のGNSS連続観測網(GEONET)の観測結果から求めた2018年6月下旬から2018年7月下旬までの1か月間の地殻変動を表したものです。東日本の広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

トピックス
  • 草津白根山周辺では、2018年4月頃から見られた、「草津」-「長野栄」の基線での伸びは2018年7月頃から鈍化しています。(別紙8)
  • 浅間山周辺では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙9)
  • 硫黄島では、「硫黄島1」及び「M硫黄島A」で継続している隆起は、一時鈍化しましたが2018年6月中旬以降再度変動しています。「硫黄島2」は、南向きの変動が継続しています。(別紙10)
  • 西之島では、「だいち2号」観測データの干渉解析から、7月13日の噴火に伴い火砕丘東側で衛星から遠ざかるわずかな変動が見られ、火砕丘周辺とその南側で噴火以降の火山噴出物の影響とみられる非干渉領域が見られます。また、7月20日以降、火砕丘の南側の非干渉領域周辺で衛星から遠ざかる変動が見られます。(別紙11)
  • 霧島山周辺では、霧島山を挟む基線で5月頃から伸びの傾向が一時的に鈍化していましたが、7月以降は再び伸びの傾向に戻っています。(別紙12)
  • 桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む基線で伸びが継続していましたが、3月頃から伸びの傾向が鈍化しています。(別紙13)
  • 口永良部島では、顕著な地殻変動は観測されていません。(別紙14)
補足説明
  • 全国の1年間の地殻変動(2017年7月下旬から2018年7月下旬まで、別紙15)からは、以下のような傾向が見られます。
    • 東北から関東・中部までの広い範囲で、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
    • 硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
    • その他の地方では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。
別紙一覧
問い合わせ先
国土交通省国土地理院
測地観測センター          地震調査官     黒石 裕樹   
測地観測センター          地殻監視課長    真野 宏邦    
地理地殻活動研究センター  地殻変動研究室長  矢来 博司
1702地球物理及び地球化学
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