2021-04-27 京都大学
原田博司 情報学研究科教授の研究グループは、次世代スマートメーター向けの通信規格として期待されている国際無線通信規格Wi-SUN FAN(Field Area Network)を搭載したIoT(Internet of Things)用途向けのゲートウェイを新たに開発しました。さらに、このIoTゲートウェイを用いて生体データや環境データをWi-SUN FANで多段中継してクラウドまで伝送するアプリケーションを開発し、医療機関での実証実験に成功しました。
今回開発したIoTゲートウェイはスマートフォンバッテリーからの給電も可能であり、さらに、ログやWi-SUN伝送情報を取得、蓄積することができるため、広範囲にIoTゲートウェイを配置した大規模実証実験が可能です。また、IoTゲートウェイとアプリケーション、パブリッククラウドを統合したシステムでは、新たなセンサーを追加する場合にもBLE部分の開発のみで接続が完了するため、医療や災害用途だけでなく、工場やスマートシティへの活用も期待できます。
開発したIoTゲートウェイは、5月末を目標に商用化する予定です。
本研究成果は、2021年4月27日に発表されました。
図:データ伝送システム
研究者情報
研究者名:原田博司