本件の概要
経済産業省からの委託によりJAXAが開発した小型ロケットSS-520 5号機について、当初の計画から変更し、本年12月28日(木曜日)にJAXA内之浦宇宙空間観測所の射場から打ち上げられることが決定しました。
1.趣旨
経済産業省では、超小型衛星の需要増加を見据え、我が国の民生部品・技術等を活用した価格競争力のある小型ロケット・超小型衛星等を開発することを目的として、宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(民生品を活用した宇宙機器の軌道上実証)を実施しています。
本事業の一環として、JAXAは、当初、本年12月25日(月曜日)にSS-520 5号機の打上げを予定していましたが、JAXA内之浦宇宙空間観測所の射場から打ち上げるイプシロンロケット3号機の作業スケジュールとの調整により、打上げ日を本年12月28日(木曜日)に変更したものです。
SS-520 5号機には、同じく本事業により東京大学が開発した超小型衛星TRICOM-1R(トリコム-ワンアール)を搭載することとしています。
2.スケジュール(予定)
〔日時〕平成29年12月28日(木曜日)12時30分~14時15分(日本標準時)
※予備期間:平成29年12月29日(金曜日)~平成30年2月12日(月曜日)
〔場所〕JAXA内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝属郡肝付町南方1791-13)
【SS-5205号機主要諸元】
〔全長〕9.54m
〔直径〕0.52m(代表径)
〔全備重量〕2.6ton
〔燃料〕固体燃料
〔段構成〕3段式
〔打上げ能力〕低軌道に4kg以上
〔打上げ場所〕内之浦宇宙空間観測所
〔打上げ方式〕ランチャ滑走方式(吊下げ式)
※写真は、SS-5204号機のもの
【TRICOM-1R(トリコム-ワンアール)主要諸元】
〔概要〕超小型衛星
〔寸法〕116mm×116mm×346mm(アンテナ部分除く)
〔重量〕約3kg
〔軌道〕近地点180km×遠地点1,500kmの楕円軌道
〔傾斜角〕31度
〔ミッション〕地球を周回しながら、地上端末から送られるデータを収集し、衛星が管制局上空にきた時にコマンドにより地上局にデータを転送するミッションや、搭載したカメラを用いた地球撮像ミッション、また、打上げ・軌道投入後ただちに自律的に地球撮像を実施して、地上との最初の通信で観測データを地上へ送る即時観測ミッションを行う予定
担当
製造産業局 宇宙産業室
公表日
平成29年12月8日(金)