2018-04-17 日本ジオパーク委員会
2018 年 4 月 17 日(現地)、フランス・パリにて開催された第 204 回ユネスコ執行委員会 【開催期間 2018 年 4 月 4 日(水)~17 日(火)】において、「伊豆半島」がユネスコ世界ジオパークとして認定されましたので、お知らせいたします。
今回 11 か国 13 地域が新たに認定され、ユネスコ世界ジオパークは合計 38 か国 140 地域 となりました。「伊豆半島」は国内で 9 番目のユネスコ世界ジオパークとなります。
【参考】伊豆半島ジオパークのユネスコ世界ジオパークに関するこれまでの経緯
・2016 年(平成 28 年) 7 月 ユネスコに申請の意思表示
・2016 年(平成 28 年)11 月 ユネスコに申請書を提出
・2017 年(平成 29 年) 7 月 ユネスコ派遣の現地審査員 2 名による現地審査
・2017 年(平成 29 年) 9 月 ユネスコ世界ジオパーク・カウンシルにおける審議
・2018 年(平成 30 年) 4 月 第 204 回ユネスコ執行委員会における決定
ユネスコ世界ジオパーク事業の概要、登録地域の概要は、次ページ以降のとおり。
問合先:日本ジオパーク委員会事務局(齊藤・古澤)
「伊豆半島ジオパーク」の概要について
1. 名称
伊豆半島ジオパーク
2. 構成自治体
沼津市 ・熱海市・三島市・伊東市・下田市・伊豆市
伊豆の国市 ・東伊豆町・河津町・南伊豆町・松崎町
西伊豆町・函南町・清水町・長泉町(7市8町)
3. 特徴等
◯特徴
・ 伊豆半島ジオパークは、フィリピン海プレートの北上に伴い本州に衝突した地質体 としての「伊豆」と、文化圏・観光圏としての「伊豆(かつての伊豆国)」のおよそ共 通部分である静岡県東部の7市8町をエリアとしている。
・ 本州で唯一、フィリピン海プレートの上にのっている伊豆半島は、かつては南洋に あった火山島や海底火山の集まりであった。プレートの北上に伴い火山活動を繰 り返しながら陸域が拡大し、本州に衝突し半島化した。
・ 現在も続くフィリピン海プレートの沈み込みの影響で、半島周辺は二つの活動的火 山弧が集中する世界で唯一の場所となっている。
・ 特に、丹那断層の活動履歴は、掘削調査を経て 1980 年代初頭に決定され、大規 模(1km)の横ずれが発見されたことで活断層に関する世界的な研究を主導してき た。
・ 平成 24 年9月に日本ジオパーク認定。活動当初より、学校教育での活用やジオガ イド養成が活発で、現在は SDGs を活用した ESD 推進にも積極的に取り組んでい る。 ◯面積 総面積 2,027k ㎡(陸域 1,585k ㎡, 海域 442k ㎡)
http://jgc.geopark.jp/files/20180417_01.pdf