ロンドン, February 17, 2020 プライメタルズテクノロジーズ
- 冷延鋼板生産能力は年間 60 万トン
- Power X-HI をステンレス鋼ブラックコイルの圧延に初めて適用
- 熱間圧延機の負担を軽減し、さらなる板厚の低減を実現
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国鉄鋼メーカーの北海誠徳ステンレ ス有限公司(以下、北海誠徳社)北海工場に向け 3 スタンド連続タンデム冷間圧延機(TCM)を納入し、 2019 年半ばの稼働開始からわずか 6 か月で仮検収書を受領しました。この圧延機により、同社では熱 間圧延機への負担が軽減されるとともに、さらに薄い板厚の生産が可能になります。
北海誠徳社は 10 月下旬、同社 HRAPL#5 ラインに新設された Power X-HI 式 3 スタンド圧延機において 最大圧下プログラムを実施し、304 鋼種のホワイトコイル処理において 60 %超、200 番系のブラックコ イル処理においても 55 %超の圧下率を達成しました。広西チワン族自治区の北海工場に納入されたこ の 3 スタンド連続タンデム冷間圧延機(TCM)は、年間 60 万トンの冷延鋼板生産能力を有し、300 番 系と 200 番系のステンレス鋼をホワイトコイルとブラックコイルとして生産できるよう設計されていま す。ステンレスブラックコイルの直接処理に関しては、Power X-HI 式圧延機として初の適用となりまし た。
北海誠徳社は、この新設冷間圧延機を使用して広幅鋼板の生産を行っています。熱間圧延後のステンレ ス鋼ブラックコイルを、板厚 2.0~8.0 ミリメートルの入側鋼板から、板厚 0.8~5.5 ミリメートル、板 幅 1,000 ~1,550 ミリメートルの鋼板に圧延することが可能で、圧延速度は毎分 200 メートルです。当 社は、エンジニアリング一式と主要コンポーネントの製造、全体の技術的調整、ならびに組立と試運転 の監督を担当しました。
納入範囲には、可変速駆動装置(総出力:約 1 万 kW)と、基本(レベル 1)オートメーションとプロ セス(レベル 2)オートメーションが含まれており、HMI ソリューションによってオペレータの制御と モニタリング業務が処理されるほか、分散管理も可能になり、使いやすい診断・警告機能も装備されて います。
北海誠徳社はニッケルの採掘と狭幅ステンレス鋼板の生産に携わってきており、当社が以前納入した 5 スタンド Power X-HI 連続 TCM と大出力レーザー溶接機もすでに稼働中で、そのファーストコイルの生 産は 2015 年末でした。
X-HI はプライメタルズテクノロジーズの登録商標です。
プライメタルズテクノロジーズは、北海誠徳社に納入した 3 スタンド X-HI 連続タンデ ム冷間圧延機の仮検収書を受領。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.