2016年熊本地震(MJ 7.3)の観測記録に基づく強震動評価手法の検証について

2026-09-25 地震調査研究推進本部地震調査委員会強震動評価部会

地震調査研究推進本部・地震調査委員会強震動評価部会は、2016年熊本地震(MJ7.3)の観測記録を用いて、震源断層を特定した地震の強震動予測手法「レシピ」の検証を行った。2016年熊本地震では、事前評価された布田川断層帯の範囲を超えて、阿蘇カルデラ内部から日奈久断層帯まで約34kmにわたり断層破壊が進展し、断層近傍で多数の顕著な強震記録が得られた。本報告では、地表地震断層の詳細形状を反映した震源断層モデル、地震モーメントやアスペリティ位置、浅部への断層モデル拡張、地下構造モデルの高度化、浅部地盤の非線形化などを考慮して強震動を評価し、観測記録の再現性への影響を検証した。これらの結果は「レシピ」の将来的な改良に活用される。ただし、標準的な予測手法として確立するには、2026年熊本地震など他の地震を含めた複数事例による検証が必要としている。

2016年熊本地震(MJ 7.3)の観測記録に基づく強震動評価手法の検証について
図1 2016年熊本地震に伴う地表地震断層の分布 (文部科学省研究開発局・国立大学法人九州大学,2019)

<関連情報>

1702地球物理及び地球化学
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