2026-07-16 米国国立標準技術研究所(NIST)
米国立標準技術研究所(NIST)の研究チームは、ケチャップのような「降伏応力流体(yield-stress fluid)」の流動特性に関する研究が、セラミックスの3Dプリンティング技術の高度化につながる可能性を紹介した。ケチャップは一定以上の力が加わるまで流れず、力を除くと再び固体のように振る舞う。この性質はセラミックスラリーにも共通しており、3Dプリンティングではノズルからは滑らかに押し出されながら、積層後は形状を保持することが求められる。研究では、このような複雑流体のレオロジー(流動・変形特性)を精密に測定・モデル化することで、材料組成や印刷条件を最適化し、ひび割れや変形を抑えた高品質な造形を実現できることを示した。こうした知見は、電子部品や医療材料、航空宇宙部材などに用いられる高性能セラミックスの製造技術向上に寄与するとともに、添加製造(アディティブ・マニュファクチャリング)の標準化や品質管理にも貢献すると期待される。

Technical ceramics — unlike those used in more common applications, such as pottery — are ideal for medical and dental implants.
Credit: A. Boss/NIST
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