2022-06-27 国土地理院
衛星画像の解析から得られた地表の変動情報について、本日6月27日から北海道地域の結果を先行公開します。 多量の衛星データを用いる解析方法を導入することにより、これまで検出できなかった大地の微小な動きを把握できるようになります。
- 国土地理院は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する衛星「だいち2号(ALOS-2)」のSAR※データを使用し、全国の地表の変動を監視しています。
- 2021年には、だいち2号の多量の観測データを使った解析(干渉SAR時系列解析)を火山地域に導入し、現在は対象を全国に広げて解析を進めています。
- 今回、北海道地域の結果を先行公開します。今後は測量で利用するために閲覧・提供環境を整備し、今年度中に全国の結果について公開する予定です。
- この変動情報は、測量の基準(国家座標)の維持管理や、地盤沈下調査等の空間分解能の向上につながります。
- ※ SAR(Synthetic Aperture Radar 合成開口レーダー)は、人工衛星等から地表に向けて電波を照射し、戻ってきた電波を受信し、往復にかかる時間により地表までの距離を面的に観測する技術です。
2014年~2021年における大地の動き(西側上空から見た地表の変位速度)
参考資料
・資料1 干渉SAR時系列解析とは(PDF形式:307KB)
・資料2 干渉SAR時系列解析結果の事例と解説(PDF形式:1MB)
・資料3 干渉SAR時系列解析結果の閲覧方法(PDF形式:459KB)
問い合わせ先
国土地理院 測地部 宇宙測地課 課長 佐藤 雄大
課長補佐 石本 正芳