2018/07/27 JAXA
JAXAは、7月25日のセンチネルアジアからの要請を受けて、「だいち2号」(ALOS-2)によるラオス南東部のダム決壊による洪水被害の緊急観測を行いました。 観測したデータは、アジア災害予防センター(Asian Disaster Preparedness Center: ADPC)、 南洋工科大学(Nanyang Technological University – Earth Observatory of Singapore)、山口大学、 国際水管理研究所(International Water Management Institute)およびアジア工科大学が解析し、浸水域地図等の情報が提供されました。
「だいち2号」の観測データは、宇宙技術によるアジア太平洋地域の災害活動の支援を目的とした、宇宙機関・防災機関・国際機関により構成された国際的な協力枠組み「センチネルアジア」を通じて提供されました。
だいち2号による緊急観測対応
- 観測要請機関: アジア災害予防センター(ADPC)
- 観測要請日:平成30年7月25日
- 観測モード:高分解能
- 観測日:平成30年7月26日
- データ提供日:平成30年7月26日
- 災害地図提供開始日:平成30年7月26日
アジア災害予防センター(ADPC)より提供された災害地図。
水域(災害による浸水だけでなく、河川なども含む)を青色で表示。
(SAR画像の特徴から、暗い(反射が低い)領域を水域と推定)
国際水管理研究所(IWMI)より提供されたダム周辺の水域の変化。
(左図:災害前(7月17日)、右図:災害後(7月25日))
水域(黒部分)がダムの決壊によって小さくなっている。